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部下を育成する管理職にとって、指導の場面で「待つ」ことは非常に重要です。
しかし、実際には成果を急ぐあまり、この「待つ」という姿勢が軽視されることが多いのが現状です。
なぜ、待つことが重要なのでしょうか?
まず、部下が自ら考える力を養うためです。
例えば、部下がプロジェクトのプレゼン資料を作成しているとき、上司としてすぐに修正点を指摘したくなる場面があるでしょう。
しかし、ここで「待つ」ことによって、部下は自分で試行錯誤し、問題を発見し、解決策を考えるプロセスを経験できます。このプロセスが、部下の成長に繋がります。
「待つ」ことは、部下に考える余白を与える行動です。
具体的には、ミーティングで部下が的外れな意見を言った時に、「それは違う」とすぐに訂正せず、「どうしてそう考えたのか?」と問いかけることで、部下が自ら答えにたどり着く機会を提供できます。
これにより、彼らは「自分で考え、決断する」経験を積むことができ、結果的に自信を深めていくのです。
もちろん、いつでも「待つ」ことが正しいわけではありません。
例えば、クライアントとの納期が迫っている場面では、迅速な対応が必要です。
しかし、そのような急を要する状況であっても、短期的な成果だけでなく、部下が自律的に動けるようになることを念頭に置いた指導が重要です。
部下の成長を促すために、あえて待つという選択肢をリーダーは持つべきです。
この姿勢は、部下に対する「信頼」のメッセージでもあります。
部下が「自分は信頼されている」と感じることで、モチベーションが上がり、より主体的に仕事に取り組むようになります。
結論として、「待つ」ことは、部下の自律的な成長を促し、組織全体の強化につながるものです。
日常の業務に追われる中でも、長期的な視点を持ち、部下に「考える時間」を与えることで、未来の強いチームを築くことができるでしょう。
リーダーシップにおいては、即時的な解決よりも、部下の成長を信じて「待つ」勇気が求められます。