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2年目以降の若手の皆さんは、できないことができるようになったり、社内で手厚くサポートされることも減ってきたりと、少しずつ自立へのステップを踏み始めている段階だと思います。
とはいえ、「自分の強みをどこで活かせるのかわからない」「組織に貢献できているのか分からない」など、周囲の期待や自分の自立心とは裏腹に、まだまだできないこと、わからないことが山積みなのが本音ですよね。
また、「今後自分は活躍していけるのか?」「組織の歯車になってしまうのかな…」という不安もあるものだと思います。
そんな中で若手に求められるのはオンボーディング2.0、つまり、自分が活躍したい/できるフィールドを自分で見つけていくことではないでしょうか。今回は、若手社員がより活躍するためにできる工夫について考えていきたいと思います。
そもそもオンボーディングとは、「船や飛行機に乗っている」からくる言葉で、自分で自分の居場所を作っていくための最初の行動を指します。入社1年目の段階で、おそらく若手の皆さんは「オンボーディング1.0」組織に馴染む、適用することを実践してきたと思います。
今回お伝えする「オンボーディング2.0」は、馴染むだけでなく、さらに活躍するために、組織で自分にできることを見つけて自発的に取り組むことです。それでは、オンボーディング2.0はどのように実践していけばいいのでしょうか?オンボーディング2.0に必要なポイントは以下の3つです。
①自分の強み・やりたいことを見つける
「ちょっと関心があること」「普段から少し周囲よりこだわっていること」程度で構わないので、自発的に取り組む際に楽しめることが何かを考えてみることが第1ステップです。例えば、私の場合は、「効率化するために整備すること」や「慣習にとらわれず、新しく面白いものを生み出すこと」が挙げられます。
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②組織で求められている動きを見極める
目の前の仕事だけに没頭していると、目の前の仕事の変化のなさを感じることもあると思いますが、もっと広い視点で見ると、組織はどんどん変わり続けています。その変化の波をとらえるために、この組織では今どんなことが求められているのか?を観察することが大切です。
ジョン・コッターの「組織変革を成功させる8段階のプロセス」を寓話的に説明した『カモメになったペンギン』という書籍では、組織課題(=寓話内では、ペンギンたちが住んでいた氷山の欠陥)を見つけたペンギンが実践していたことは「目と心をしっかりと開き、好奇心を持って、あちこちを歩き回ること」だと表現されていました。
やや文脈は異なりますが、組織でやるべきことは結局、観察することでしかわからないものだと思います。
例えば、組織の動きを観察することで「経営層からの発信で最近こういうものが多いな」「こういうプロジェクトが動いているということは、今この組織にはこういう課題感があるんだな」などに気づくことができます。
③自分の関心を発信する
一番大事なことはこの「発信する」というアクションです。自分のやりたいこと、かつ組織で求められていることを自分1人で実践するのではなく、既に動いているプロジェクトに参加したり、これから始まる動きに混ぜてもらったりするのが手っ取り早いです。
普段から自分の関心事を発信していると、自ずと「○○さんも興味ありそうだったから一緒にやってくれそうじゃない?」と気づいてもらうことができます。周囲との些細な会話や、日報等の発信機会を活かして、「実はこれに興味があるんです」「これをやってみたいんです」を発信して、いざ自分の興味関心に近い動きがあったときに、第一想起されるメンバーになることができます。
オンボーディング2.0に求められるアクションは、さほど特別なものではありません。ただこれらを少し戦略的・意識的に実践するだけで、自分が働きやすく、かつ組織への貢献実感も感じられる居心地の良い居場所を自分でつくることが出来るのではないでしょうか。