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配属オンボーディングを失敗させる入社前後の「お客様対応」

配属オンボーディングを失敗させる入社前後の「お客様対応」

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著者

館越 友哉

著者

館越 友哉

Salisbury University/Psychology major卒業後、株式会社NEWONEに入社。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、働き方改革ゲーム、エンゲージメントゲーム等のコンテンツ開発責任者および新卒採用担当を兼任。新人育成から管理職育成までコンサルタントとして営業・プログラム開発に携わっており、主に新人・若手領域、キャリア開発のファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

今年度、私自身は7社のクライアントの新入社員・OJTトレーナーの皆様に向けて、ファシリテーションを実施いたしました。昨年から少しずつ、コロナ禍でオンライン主流の学生時代を過ごした方から、対面でのコミュニケーションに慣れている方々へと変わっているなと感じたのが今年の第一印象でした。

一昨年、昨年と比べ、新入社員同士の距離が近く、良いコミュニケーションを取っていたため、研修内でも活発にディスカッションをされている様子が印象的で、私自身もその特徴に合わせて、ディスカッション主体で研修を行う機会が多かったと感じております。

そのような特徴がある今年の新入社員ですが、例年に比べて学生気分が抜けない方が多いなと感じたことも事実としてございます。

実際に、ある会社では、職場実習を担当した先輩社員から「敬語ができていないから叱った」、「少し注意したら相当落ち込んでいた様子だった」との声を伺いました。

その後、研修の中では「学生と社会人のギャップを感じて、配属に向けて不安」という新入社員の方が多く、配属に向けて前向きな意欲を醸成するために、時間がかかる世代だなと感じたのを覚えています。

上記の傾向に対して、さまざまな人事様とお話する中で、「入社前にはお客様として接して、入社後は社員として厳しく接する」ことで発生するギャップが1つの要因だと考えました。

内定式前後で、内定者研修や交流の機会を作っている会社は少なくないと思いますが、その際には人事や現場社員も含め、歓迎意識が強いがゆえの、職場に“ゆるい”意識を作ってしまっており、その結果4月に入社したタイミングでは、そのギャップに苦しむ新入社員が増えているのではないかということです。

上記に対する解決策は、内定時代からある程度の緊張感や1社員としての期待を伝えること、そして配属までの研修期間で、1社員としての自覚をもってもらうことだと思います。

またその基準は少しずつ下がっていくのが新入社員だと感じているので、定期的にその基準を上げる研修や対話の機会が必要だと、改めて感じました。