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「人生65歳で十分」から「まだまだやりたいことがある」に変わった50代キャリア研修

「人生65歳で十分」から「まだまだやりたいことがある」に変わった50代キャリア研修

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著者

渡部 亮太

著者

渡部 亮太

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。社内ではスキルの可視化等、若手が自律的に成長する仕組みづくりを行っている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、50代の方々を対象とした、50代キャリア研修を実施させていただきました。

その研修の冒頭、ファシリテーターからの
「ぶっちゃけ何歳まで生きたいと思っていますか?」という問いに「65歳までで良い」と答えた方がいました。

研修を終えるころ、「まだまだやりたいことがある人生だな」と65歳のその先のアクションプランを作成していました。
そんな50代キャリア研修の様子をお届けします。

50代からのキャリア。少子高齢化の現代において、定年を間近に控えた50代の皆様に対して、その会社が期待していることは、その経験を後輩に還元し、組織にとって良い影響力を発揮してもらうことでした。
50代社員の方々の豊富な経験を、より良い形で、組織に還元してもらえること、そして、本人たちのキャリアを豊かにするためにも、本研修をご一緒させていただきました。

研修内でのメインメッセージは、「これから未来に持っていくこだわりと、ポケットにしまっておくこだわりを選ぼう」というものでした。

経験豊富な皆様だからこそ、これまでの成功体験から獲得してきたこだわりがあります。ただ、そのこだわりが必ずしもこれからも組織にとって良い影響になるとは限りません。時に、悪影響となってしまうこともあります。だからこそ、「今後の自分のキャリアをより豊かにしていくために、未来に持っていきたいこだわりと、そうではないこだわりを選ぶ」ということをゴールにおいて、研修を進めました。

・そもそも自分にとっての「こだわり」とは何だろうか、と実際に紙に書き出す。
・この会社を卒業するときに後輩に何と言ってもらいたいのかを想像し、言葉にする。
・将来像から逆算し、こだわりの取捨選択を行い、行動計画を立てる。

そんなワークを通じて、自己認知、将来像の具体化を進めました。

特に将来像を描いていくワークの中では、
「死ぬまで仕事をしていたいな」
といった言葉も飛び交い、会社のこと、仕事が好きな皆様の本当の想いがあふれる瞬間でした。

最後にこれからこだわりを取捨選択し、将来像に向かうための行動計画を立てる際に
「65歳までで良い」と冒頭の問いに答えていた方が、
「まだまだやりたいことがある人生だな」とボソッと話しながら、記入を進めていました。
将来像から逆算し、「こだわり」の取捨選択を行うと、少しずつ、自分が本当にやりたいことが見えてきた様子でした。

経験豊富な50代の皆様だからこそ、どこか周囲に遠慮して、本当の想いを言葉に出していない方もいるかもしれないのだなと感じました。この研修を通して、50代同士での対話だったからこそ、それぞれの本当の気持ちを表現し合うことができたのではないかと感じます。そして、50代の皆様が持つ組織に対するパワーは、若手と比較しても負けないものを持っていることに気づかされました。

50代のキャリアを支援することで、もしかしたら眠っている組織のパワーを掘り起こすことに繋がるのではないかと感じた経験でした。