NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
企業では、新人研修や管理職に向けたマネジメント研修など、さまざまな研修が行われています。
これらの研修は学校の授業とは異なり、学ぶことが目的ではなく、組織の掲げる目標を達成するために行われるものです。
ただ一方で、研修の内容を現場での成果にどのように繋げていくかに頭を悩ませている企業が多いのも実情です。「研修後、満足度アンケートをとっても実際に成果を感じづらい」「現場での行動につながっている気がしない」という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、現場での成果につなげるために重要な「研修転移」について説明していきます。
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研修転移とは
研修転移とは、「研修で学んだことが、仕事の現場で一般化され役立てられ、かつその効果が持続されること」を指します。
※中原淳(著)「研修転移の理論と実践」(ダイヤモンド出版)より引用
NEWONEでは、行動変容ができている状態を研修転移と定義し、それを促すような研修を作成、提供しています。研修転移を理解するためには、研修転移の研究のルーツである研修評価について知る必要があります。ここでは、研修の実施に関する『4レベルの評価モデル(カークパトリック)』を紹介します。
レベル1(反応):最も基本的な評価であり、研修終了直後の受講者アンケートがこれに該当します。多くの研修でこのレベルの評価が行われていますが、あくまでも研修直後の受講者の「反応」を得ることしかできないため、研修評価としてはNGです。
レベル2(学習):研修終了後、学んだ内容がどれだけ身についたかを知識テストやロールプレイングの評価で測定します。レベル1同様、受講者の研修直後の学習状態しか測れないため、研修評価としては望ましくありません。
レベル3(行動):研修を経て、受講者の現場での行動がどれだけ変化したかを、数か月後の受講者アンケートや上司の評価、行動観察で測定しますレベル1、レベル2との大きな違いは、研修後の行動がいかに変わったかを測っている点です。
レベル4(成果):研修後の行動変化が、経営にどのような影響を与えたかを測定します。具体的な指標には、離職率の低減や生産性・品質の向上があります。
ここで重要なのは、レベル3とレベル4を目指すことです。レベル1とレベル2であれば、研修中や終了後のアンケートやテストで評価できますが、研修転移のためにはレベル3やレベル4を目指す必要があるため、研修後に受講者を追跡し、行動の変化、成果の創出を見極める必要があります。
最終的にレベル4に繋がることが理想ですが、経営へのインパクトは人材や組織開発だけで決まるわけではなく、顧客の状況や市場環境などさまざまな要因が影響します。そのため、研修を通じて現実的に目指せるのは、レベル3「行動変容」です。本記事では、研修の目的を行動変容を促すこととし、その具体的な方法としてNEWONEでの研修プログラムを紹介します。
行動変容につなげる3ステップ
NEWONEでは、受講者の行動変容を促すために、「認知的不協和」→「内省」→「捉えなおし」という3つの段階を踏んでいます。
※認知的不協和:自己認識と実際に起こっている事実とが矛盾している状態、またその時に生じる不快感。
- 認知的不協和
研修ワークの中で受講者に問いを投げかけ、自身の理想と現状を対として考えるように促します。そこで生まれたギャップにより、受講者はモヤモヤや違和感を感じます。これが「認知的不協和」であり、行動変容の最初のきっかけとなります。
- 内省
認知的不協和を感じた受講者は、その原因を探るために、自分の過去の経験や考え方の癖について振り返る「内省」のプロセスに入ります。内省を通じて、理想と現状を見比べながら、自身の考えを再評価し、認知的不協和の根本的な原因に気付くことができるようになります。
- 捉え直し
内省を経て、受講者は自分の考え方や物事の捉え方に偏りや誤りがあったかもしれないと認識します。これによって、「捉え直し」が行われ、これまでの考え方を修正し、新たな視点から物事を見つめ直すことができるようになります、この捉え直しが行動変容の大きな一歩となります。
最後の「捉えなおし」の段階で自分の考え方や捉え方を変えるかどうかは受講者本人の思考に委ねられますが、NEWONEの研修では「変わりたい」と思える場を作り、「変わりたい」と思う人が変わるきっかけを提供しています。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
変容した行動を持続させ、成果に繋げる方法とは
研修中に行動への意識づけを行い、現場での行動を促すことができても、実際に現場に戻るとさまざまな障壁があり、学んだことが継続できないことも少なくありません。研修転移においては、研修での学びが現場で適用されるだけではなく、継続的に行われることが重要です。
NEWONEでは、複数回の研修の間に現場での実践を反映したプログラムを提供しています。このプログラムでは、現場での実践期間を設けて振り返りを行い、研修内容の定着を図ります。さらに、Cocolabo(ココラボ)という実践支援ツールを活用し、受講者がより確かな手応えを感じ、その後の継続につなげられるよう支援します。3種類の対話ツールを通じて振り返りを促し、研修後も現場での行動変容に伴走する形で支援し、研修転移の成功を目指します。
実際の企業での具体的な事例についてはこちらから詳細をご覧ください。
まとめ
- 企業の研修は組織の目標達成を目的とし、成果に結びつけることが課題です。
- 「研修転移」は、学びが現場で活かされ、効果が持続することを指します。
- 行動変容の達成を目指すことで研修転移に近づきます。
- NEWONEの研修は「認知的不協和」「内省」「捉え直し」の3段階で行動変容を促します。
- NEWONEではCocolaboなどのツールを活用し、学びの継続と現場での実践を支援しています。
- 研修による行動変容と持続的な実践が、企業に成果をもたらす鍵となります。
本記事をお読みいただき、NEWONEの研修にご興味をお持ちいただいた方はこちらからNEWONEがご提供する研修一覧をご覧いただけます。
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