NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
研修を企画・実施する中で、「この研修、誰のためにやっているんだっけ?」という問いに立ち返る瞬間があります。
実際には、「会社の意向で」「評価制度の一環で」「人事から依頼されたから」など、目的があいまいなまま進む研修も少なくありません。
研修が“手段”ではなく“目的”になってしまうと、受講者にとっても、関わる側にとっても負荷が増し、成果が見えづらくなります。
だからこそ今、「誰のための研修なのか」を明確にする視点が重要だと感じています。
“誰のため”が曖昧な研修は、誰にも響かない
研修は、本来「受講者の成長」や「現場での行動変容」を目的としたものです。
しかし、研修が「人事評価の一環」「制度上の必須イベント」「形だけの取り組み」になると、目的が主語ではなく“実施すること”が主語になってしまいます。
すると、受講者からは「やらされ感」が生まれ、研修は形式的な時間に。実施側も、「とりあえず終える」ことが目標となり、本来の意義や成果が置き去りになります。
“誰のための時間か”が明確でない研修は、結局、誰の記憶にも残らないものになるのです。
“受講者の現実”に寄り添った設計を
ではどうすれば「誰のための研修なのか」を見失わずに企画できるのでしょうか。
鍵は、受講者の“リアルな課題”に寄り添うことです。
- 受講者が今、何に困っているのか?
- この研修を通じて、どんな変化を期待するのか?
- 受講後、現場でどんな行動が起きれば意味があるのか?
このような問いを企画段階で丁寧に考え、現場との対話や事前ヒアリング、上司との連携を通じて「リアルなニーズ」を捉えることが重要です。
また、受講後に「どうだったか?」ではなく、「研修後にどう行動が変わったか?」にフォーカスした振り返りや評価設計をすることで、“誰のため”が明確な研修は、行動変容という成果につながっていきます
「誰のための研修か?」という問いに、明確に答えられること。
それが、受講者にとって意味のある時間をつくり、行動の変化を生む第一歩になるのではないでしょうか。