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「キャリア意向がない」はありえない~部下のキャリア意向を探る方法~

「キャリア意向がない」はありえない~部下のキャリア意向を探る方法~

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著者

鈴木 彩奈

著者

鈴木 彩奈

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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昨今、職場において「部下のキャリアをどう支援するか」がますます注目されています。一方で、「うちの部下はキャリアについて何も考えていない」と感じる管理職の声を耳にすることも少なくありません。しかし、それは本当に正しい認識でしょうか?

キャリア意向には2種類ある

キャリア=ポジション・昇進というイメージも強いですが、実はキャリア意向には「キャリアビジョン」と「キャリアアンカー」が含まれます。

例えば「管理職になりたい」「新規事業に挑戦したい」「海外で働きたい」といった、将来こうありたいという具体的な目標や計画(キャリアビジョン)を持つ人もいれば、「一緒に働く人との関係性を大事にしたい」「自由な働き方を追求したい」といった働く上で大事にしたい価値観(キャリアアンカー)を持つ人もいるでしょう。

キャリアにおいて重要なのは、その人自身が何を大事にしているのか、何が満たされると満足なのかを自己決定することです。やりたいことが明確になくても、自分自身で大事にすること・注力することを決めてしまえばいいのです。

だからこそ、「キャリアなんて考えたことがない」「今のままで十分」という部下にも、実はキャリア意向があるのだと考えます。仕事の中で「楽しい」と感じる瞬間や「これだけは大事にしたい」と思う価値観は、ふと思い返してみれば必ずあるものです。キャリアアンカーという観点で考えると、「お金のために仕事を頑張りたい」も十分なキャリア意向だと言えます。

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部下のキャリア意向を引き出すには?

ただ、多忙な日々に追われ、自分の価値観やこれまでのことを改めて考えることがない方も多いのではないでしょうか。

部下自身が自分のキャリアビジョンやキャリアアンカーに気づいていないことも多くあります。
「上司としてキャリア支援をしないといけないけれど、何を聞いても出てこないんだよなぁ」と頭を抱えている方がもしいらっしゃれば、部下やメンバーが「何を大事にしているか」に目を向けてみてはいかがでしょうか。

「どんなときにやりがいを感じるのか」「これまでで一番嬉しかった仕事は何か」といった問いかけは、部下のキャリア意向を言語化する手助けになるでしょう。

管理職の方向け:キャリア支援マネジメント