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年が明けたばかりの1月、新たなスタートを切るタイミングのはずが、人事や管理職の方々にとっては「離職希望」の声が届きやすい時期でもあります。
2025年の年始は、退職代行への依頼が過去最高に上ったことが話題になる等、新年早々離職の決断をした方が顕著に増えていることが分かっています。(参考:毎日新聞「緊張の糸が…」 9連休明け、退職代行の依頼が250件超と最多になったそうです。
https://mainichi.jp/articles/20250106/k00/00m/020/167000c
離職が話題に上る背景にはどんな理由があるのでしょうか?
また、上司や組織としてどう向き合うべきなのでしょうか?
「新年の決意」が背中を押す
年末年始は、仕事から一時的に離れることで自分自身を見つめ直す絶好の機会です。特に家族や友人との会話、来年の目標を立てる瞬間に「今の仕事、このままでいいのか?」という思いが湧いてくる人は多いでしょう。その結果、年始早々に離職を切り出す決意を固めるケースが多いのです。
タイミングではなく、日頃の関係性が大事
多くの上司が「もっと早く相談してくれれば」「新年早々に言うなんて」と感じるかもしれませんが、実は部下が離職を決意するまでの過程は長いもの。離職を考え始めるきっかけには、普段の職場環境や仕事の内容、キャリアへの不安が積み重なっています。新年だからというより、日頃からの関係性構築が問われているのです。
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離職を引き止めるべきか?
離職の意思を伝えられたとき、引き止めるかどうかはケースバイケースです。重要なのは、感情的にならず、相手の「本音」に耳を傾けること。表面的な理由の裏には、「もっと成長したい」「新しい環境で挑戦したい」というポジティブな動機が隠れている場合もあります。逆に、「今の環境が辛い」「人間関係がうまくいかない」といったネガティブな理由であれば、環境改善の余地があるかもしれません。
年始に意識したいこと
離職の相談が増える時期だからこそ、管理職として以下の点を意識してみてはいかがでしょうか?
- 日頃の1on1でキャリアの不安を聞く
離職希望がいきなり話される場合、普段のコミュニケーションが不足している可能性があります。新年の最初の1on1では、「今年の目標」や「今感じている悩み」を共有する場にしましょう。 - 部下の成長や変化をサポートする姿勢を示す
離職の理由の多くは「ここでは成長できない」という思いに起因します。成長を支援する具体的な機会や挑戦の場を提案することで、未来を感じられる環境を提供しましょう。
新年の離職相談はショックかもしれませんが、それは部下にとって「変化したい」というサイン。短期的な結果に一喜一憂せず、長期的な視点で部下と向き合い、離職だけにとどまらないキャリアの支援を考えていきましょう。