最終更新日:

仲が良い同期から、高め合える同期になるためには

仲が良い同期から、高め合える同期になるためには

<a href=掛井 柾樹" width="104" height="104">

著者

掛井 柾樹

著者

掛井 柾樹

大学卒業後、新卒で通信会社に入社。モバイルブランドの新規立ち上げ、サービス仕様の運用・管理を担当。2023年に株式会社NEWONEに入社後は、研修をメインとした人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。社外で取り組む個人向けのコーチング経験を活かし、新入社員から管理職の方々が「変わりたいと思える場」の設計を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

日頃、人事様とお話しさせていただくと、以下のようなお話をよくお伺いします。

  • コロナ禍に入社した若手社員の同期同士の関係性が希薄なように感じている
  • まずは、同期同士仲良くなってほしいが、いずれは組織をリードする存在になってほしい
  • 仲良くなることは一定のかかわり合いでできるが、その先の高め合う関係性はどのようにつくればよいのか

このような、若手社員の同期(同世代)同士の関係性について、先日、ある会社様とご一緒した5年目社員向けの研修をヒントに考えてみたいと思います。

今回ご一緒した5年目の方々は、まさにコロナ禍での入社。
入社後の新入社員研修がオンラインとなり、同期と対面で会えたのは、1年後の2年目になってから。

そのような方々とご一緒させていただき、同期同士の関係性をも高め合う研修となりました。

そもそも、なぜ同期同士の関係性を“仲良し”だけでなく、“高め合う”にしていく必要があるのでしょうか。

これには、2つの背景があると考えています。

1つ目は、組織視点。組織として、次世代を担う若手社員が集団として高め合っていると、組織をリードする人材も増えていくという点です。

2つ目は、個人視点。高め合う関係性において、個人で見ても、高みに目を向けられている状態であり、それは、自身のキャリア(成長)にプラスの影響を与えます

こうした2つの背景があり、高め合う関係性をつくり上げていくことが必要となっています。

少し余談をはさみますが、2024年2月1日に発表された日本経済新聞社とワークス・ジャパンの共同調査では、各企業の「教育・育成」に関する課題が取り上げられており、最も上位に挙げられた課題が「次世代リーダーの発掘・育成」でした。

多くの組織においても、次世代を担うリーダーを育てていこうという流れが強くなっているようです。

では、どのようにしたら、同期同士、高め合う関係性が築かれるのか。

結論をお伝えすると、私は「視座を上げた領域で対話すること」が同期との関係性を“高め合う”に発展させると考えています。

今回ご一緒した研修では、具体的に、自社を取り巻く外部環境をもとに、自社の今後を考え、自身の考えを共有・対話していただきました。

正解がない中での対話は、それぞれの経験・価値観からくるものの見え方があり、結果、自身にはない気づきにつながっている様子でした。

普段は、5年目社員として、現場で第一線を進まれている方々ですが、あえて組織全体に目を向け、視座を上げた状態で考え、対話をすることが同期同士の関係性を変化させたととらえています。

人間関係の変化は、相手に対する認識によって起こっていくとも言われています。

視座を上げた領域での対話により、普段は同期と認識していた関係性から、組織を牽引する次世代のリーダーという認識に変わることで関係性は変わっていきました。

改めて、「視座を上げた領域で対話すること」を通して、同期同士の関係性を再定義していくことはいかがでしょうか。