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先を見据えて研修設計を行うべき理由 ~受講者のポテンシャルを引き出す研修とは~

先を見据えて研修設計を行うべき理由 ~受講者のポテンシャルを引き出す研修とは~

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著者

館越 友哉

著者

館越 友哉

Salisbury University/Psychology major卒業後、株式会社NEWONEに入社。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、働き方改革ゲーム、エンゲージメントゲーム等のコンテンツ開発責任者および新卒採用担当を兼任。新人育成から管理職育成までコンサルタントとして営業・プログラム開発に携わっており、主に新人・若手領域、キャリア開発のファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

今月も多くの企業研修にて、様々な階層の方々とかかわらせていただき、研修の意味について考える時間が多い1ヶ月でした。現状を振り返り、今やるべきことを明確にする研修、スキルアップがメインの研修、対話を通して共通認識を取るための研修等...目的は様々です。

結論、どのような研修にも意味があり、その目的が達成できるよう全力を尽くすのですが、その中でも1つ私の中でいい研修だなと感じたものをご紹介します。

とある企業様にて、課長代理研修を企画・ファシリテーションを担当させていただきました。本研修では、課長代理の皆様向けに、部長の視座で部署のあるべき姿を描き、来年度の戦略立案までを行う全3回シリーズの研修プログラムでした。

本企画が立ち上がった背景は、昇格しても役割・行動が変わらない方々の意識をどのように変えるかというものでした。その意識変革における打ち手はシンプルで、“部長の仕事を行う”でした。

当然、研修冒頭では受講者である課長代理の皆様から、「いや、自分部長じゃないから...」という声がちらほら聞こえたのですが、もともと部署の方針に不満を持っている方や、方針に腹落ちしていない方を中心に、自分が考えたら変わるかもしれない、仕事が楽になるかもしれないという変化が起きたのが印象的でした。

ここで大事なポイントは、研修ではあえて1つ、2つ上のことを体感することが、受講者のポテンシャルを最大に引き出せるということです。もちろん受講者の文脈に沿わない、ただ上の視座を見せるだけの研修では、ついてこられないものになります。少し頑張れば手が届きそう、またそれが実現できたら自分にもメリットがあると見せながら、研修を設計することが重要だと改めて感じた研修でした。

例えば若手研修であれば、今の年次に求められる期待だけでなく、1年上の年次で求められることを想定しながら落とし込む、OJTトレーナーであれば、上司が育成において意識していることから考える等が、ポテンシャルを引き出す1歩目の設計になると考えます。

今、自社で行っている研修は、受講者のポテンシャルを引き出す設計になっていますでしょうか。今一度、考える一助になっていましたら幸いです。