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若手社員における目的・目標達成のための、「配慮」と「リスクマネジメント」の関係

若手社員における目的・目標達成のための、「配慮」と「リスクマネジメント」の関係

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著者

近藤 悠生

著者

近藤 悠生

大学院卒業後、中小企業の組織開発コンサルティングに従事したのち、M&Aの仲介事業で老舗企業を支援。2019年にNEWONEに参画し、組織開発・人材育成のためのワークショップ開発や育成体系の構築支援に従事。近年は従業員の主体的・自律的キャリア形成と、組織内でのキャリア形成の両立を中心テーマとして支援している。

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最近、お客さまと話していた際に、「リスクマネジメント」を柔らかく表現すると「配慮」という言葉がしっくりくる、という話題になりました。

たしかに、リスクマネジメントと聞くと大掛かりな対策を思い浮かべがちですが、実は日常の中でのちょっとした配慮も、効果的なリスクマネジメントだと感じます。

たとえば、短いミーティングでも、相手が何を懸念しているのかを察して配慮を示すことが、リスクを回避し、信頼を築く大切な要素となります。
私自身、以前のオンライン会議で終盤に「この後の予定は大丈夫ですか?」「もし、予定があるなら5分前には切り上げましょうか?」と気遣ってもらったことがあり、その一言で安心し、場に集中できました。このような小さな配慮が、実は心理的安全性を高めるのです。

特に若手社員にとって、「相手の期待をとらえる」という概念は重要ですが、抽象的で分かりづらいと感じることも多いようです。しかし、実際にはこの配慮が「相手の期待をとらえて、心理的安全性を高める」ための手段だと理解することで、その意義がより身近に感じられるでしょう。

たとえば、会議の序盤で「前の会議から連続している方もいると思うので、最初に小休憩を入れましょうか?」といった一言を投げかけられるだけでも、参加者は尊重されていると感じ、安心して楽しくコミュニケーションを続けることができます。このような配慮が、心理的な場へのリスクを未然に防ぐと同時に、相手が率直に話しやすい環境を作り出すのです。

リスクマネジメントは、大規模なプロジェクト管理に限らず、相手の期待に対する「配慮」を通じて、信頼と安心を築く行動の1つとも言えます。
特にオンライン会議が増えた近年においては、対面では感じ取れない相手のニュアンスに気を配り、少しの思いやりを示すことで、リスク回避と心理的安全性の向上を同時に実現することができると感じています。

このように、若手社員が「配慮」という視点でリスクマネジメントを捉え、それがチームやプロジェクトの成功に繋がると理解することは非常に意味のあることであり、日々のちょっとした配慮が、目標達成とリスク軽減の両方を実現するための第一歩になるので、今一度自分のちょっとした配慮の一言にこだわってみようと思えた、そんなお客さまとのふとした会話でした。