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Z世代にだって厳しく接しても良い【育成のコツとよくある落とし穴】

Z世代にだって厳しく接しても良い【育成のコツとよくある落とし穴】

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著者

山口 陽輝

著者

山口 陽輝

大学卒業後、株式会社NEWONEに入社。HRパートナーとして、新人・若手から管理職層までの研修設計や新人・若手領域を中心に、ファシリテーターも行う。
社内では、新入社員育成の責任者として社内の育成体系づくり・育成風土醸成を推進する傍ら、Unitのリーダーとしてもメンバー育成を行いながらプレイヤーとして活動している。

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最近、Z世代の新入社員を育成する現場で「どう叱ればいいのかわからない」という声をよく耳にします。

しかし、Z世代に対して効果的に厳しさを伝えるためには、単純に叱るだけではなく、彼らの特性に合わせたアプローチが必要です。

そのアプローチこそ、「高い目標を自己決定させ、その目標と現状のギャップにフィードバックしていく」ことです。
ここでは、Z世代に効果的に接するための方法として、「高い目標を自己決定させる」「具体的なフィードバックを行う」ためのポイント、よくある落とし穴、その対処法を紹介します。

自己決定感を尊重する

Z世代は自己決定感を非常に重視します。彼らは、上司からの指示を受けるだけではなく、自ら考えて目標を設定し、その目標に向けて行動することを望んでいます。

そのため、Z世代に対して厳しく接する際も、彼らが自ら高い目標を設定できるように促すことが重要です。これによって、自己決定した目標に対する責任感が芽生え、成長意欲が高まります。

【よくある落とし穴】

選択肢の少ない状態で目標を自己決定させてしまうことです。選択肢が限られていると、彼らは「上司が決めた目標に従っているだけ」と感じ、自己決定感が薄れてしまい、結果としてモチベーションが下がります。

【対処法】

この落とし穴を避けるためには、目標設定時に幅広い選択肢を提示し、その中から自分で選ぶ自由を与えることが大切です。上司は目標設定のサポートをしつつ、最終的な決定はZ世代本人に委ねることで、「自分で決めた」という感覚を持たせることができます。

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具体的なフィードバックを行う

Z世代は納得感のあるフィードバックを重視します。抽象的な叱責ではなく、具体的かつ明確な改善点を伝えることが重要です。具体的なフィードバックを通じて、目標と現状のギャップを理解し、何を改善すればいいかを把握することで、成長意欲を保ち続けることができます。

【よくある落とし穴】

ネガティブフィードバックをオブラートに包みすぎてしまうことです。指摘を遠回しに伝えすぎると、彼らにとって重要な改善点が不明瞭になり、行動の変化が起こらない可能性があります。Z世代は具体的で明確なフィードバックを好むため、曖昧な指摘は逆に不満を招くことがあります。

【対処法】

この落とし穴を避けるためには、フィードバックは事実に基づいた具体的なものにすることが重要です。「この部分をこう改善すれば目標に近づける」と具体的なアクションプランを提示し、理解を促すことが必要です。また、ネガティブな点だけでなく、ポジティブなフィードバックも併せて伝えることで、彼らのモチベーションを高めながら改善を促進します。

まとめ

Z世代に対して厳しく接することは、彼らの成長を促すために重要です。しかし、選択肢の限られた目標設定や曖昧なフィードバックなど、よくある落とし穴に注意する必要があります。自己決定感を尊重し、具体的で事実に基づいたフィードバックを提供することで、Z世代の成長をサポートし、組織全体の成果向上に貢献できるでしょう。