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多種多様な研修を取り扱っております。
目次
「今年度の新人研修は “対面で” 実施したい」
そんな人事様のお声を今年度たくさん頂戴致しました。とはいえ、地方拠点に配属される人もいるため、途中からオンライン研修に切り替えざるをえない、という企業様もあるのではないでしょうか。
本記事では、対面研修とオンライン研修の受講態度の違いについてお悩みをいただいた事例についてご紹介し、研修効果を高めるためにどのような工夫ができるか、一緒に考えていきたいと思います。
オンラインと対面で、なぜここまで受講態度が変わってしまうのか
「対面研修ではあれだけ反応よく、また色々な人が積極的に発言していたのに、
オンライン研修になると、なぜあそこまで発言が偏ったり、反応が薄くなったりするんでしょう、、」
まさに、冒頭で述べた、新人研修の途中からオンライン研修に切り替えた企業様からのご相談でした。
なぜ、オンライン研修となると熱量が伝わらず、急に当事者意識が欠けやすくなってしまうのでしょうか。
自論ではありますが、私は「大学時代の授業形態」の影響があるのではないかと考えております。今年度(2024年度)の大卒新入社員の皆様は、ちょうど大学1年の4月にコロナのパンデミックがあり、1年次の授業は全てオンライン、さらにはオンデマンドで録画を見るだけの授業だった方も少なくありません。実際、私も大学院の授業はほとんどがオンライン授業でした。
授業では、講師の先生以外は全員画面OFF。チャットでリアクションを促す工夫などはあれど、授業態度は全く見られない。そんな状況だった、という話も多く聞きました。現在大学等の授業は対面の授業が戻りつつあるものの、今年度の新入社員の皆様のデフォルトはオンライン・画面OFF、というのが実態だと思います。
そんな方々がオンライン研修を受けるとなると、大学時代の記憶もあり、研修に対して受け身的になってしまうのはある程度やむを得ないことかと考えます。この変えられない事実に対し、研修する側の私たちには、どんな工夫ができるでしょうか。
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オンライン研修で、どんな工夫ができるか
様々な工夫ができるかと思いますが、今回私なりの工夫を2つ紹介致します。
1. 研修の主役は受講者自身である、と明確に伝える
まず、1つ目の工夫としては、「研修の主役は受講者自身である」とお伝えすることです。新人研修の内容は、ビジネスマナーやツールの使い方を学ぶ等、受け身的になりやすい内容も多くあります。とはいえ、研修の内容を現場で使うのは他の誰でもない「受講者の皆様」です。
研修内容が一方的な知識付与になっていないか、を見直すとともに、研修の主役が受講者自身であることを明確に伝えることが、当事者意識を高める重要な要素だと考えております。
2. 「聴く姿勢」について触れる
もう一つご紹介する工夫は、「聴く姿勢」について研修の冒頭で触れるということです。具体的には、
・ウォーミングアップの前に「話し手の視点に立って、もっと話したいと思えるために、何ができるか」を考える
・自己紹介等を聞く際、あえて「無視」をしたり、「否定」をしたりし、どう感じるかをグループ共有する
という工夫です。以下の画像に「無視・否定の言動」として、どんな行動が見られるかを載せましたので、ぜひご参考になさってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事が、新人の皆様の前提・背景を理解することにつながり、またオンライン研修の研修効果を高める一助になりましたら幸いです。