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「頭が良い」若手の育成とは?~頭がいい新人がもつ知識を生きた知識にする~

「頭が良い」若手の育成とは?~頭がいい新人がもつ知識を生きた知識にする~

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著者

藤澤 星奏

著者

藤澤 星奏

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。また、キャリア自律をテーマとした新商品開発や、若手が自律的に成長する組織風土づくりに取り組んでいる。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

昨今の若手を見ていて感じる傾向は何か?と聞かれた際に、皆様は一番に浮かぶイメージはどのようなものでしょうか?

「いい意味でも悪い意味でも横一列でとびぬけた人がいない」
「本音が見えない(「いい子)が多い)」
「80点主義ではなくもはや60点主義で、効率を重視する」
「悪気なく、最低限してはいけいないふるまいをしてしまう」

等々、たくさんの傾向が思い浮かぶのではないでしょうか。

(一概に「傾向」という言葉でひとくくりにはまとめることはできないという前提ですが)たくさんの会社様とご一緒をさせていただく中で感じる1つの傾向として、「頭が良い新人」。ここで言う「頭が良い」とは、インターネット上に転がっている情報は一通り知っているという頭の良さです。

そのため、新人研修で、ビジネスマナーや社会人としての基礎スキルを教える際に、「そんなこと知っているよ」という様子を見受けられる新入社員の方々が多いように感じます。

今回は、2024年度、新入社員の方々を対象に新入社員研修を3日間ご一緒させていただきました事例をもとに、「頭が良い」新入社員に響くメッセージとは?という問いについて一つヒントをお渡しができればと思います。

今回ご一緒させていただきました研修内で受講者の方々が変化したポイントはビジネスの前提理解の際です。
サービスを提供する側&価値を提供することからビジネスは始まるということについて、知っている受講者が多い様子でした。

そのため、前提はお伝えしつつ、「頭ではわかっている状態と実際にできる状態との違いとは?またその違いが生まれるのはなぜか?」という問いを冒頭に立てさせていただきました。
すると、知っている前提の知識をもとに受講者同士で考えを深めている様子をみることができ、一段レベルの高いマインドセットができたように感じます。

インターネット上にある知識は知っていて当然、かつ、研修で学んだことも大切であることは、もちろん理解している。そのような「頭が良い」新入社員に、前提の知識を伝えることももちろん大切ですが、さらに大切になってくることは、前提知識を踏まえ「自分たちはどのように考えるのか?」という思考の種を渡すことであり、その思考の種の1つのきっかけが「違い」を考えることだと考えます。

新入社員時代に、「違い」について対話する時間が増え、知識を生きた知識にする機会が増えると、昨今の若手の傾向をいかした育成ができるのではないか、と考えます。