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新入社員のエンゲージメントを高めるアプローチとは?~1ヶ月間の新入社員研修で見えた変化~

新入社員のエンゲージメントを高めるアプローチとは?~1ヶ月間の新入社員研修で見えた変化~

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著者

掛井 柾樹

著者

掛井 柾樹

大学卒業後、新卒で通信会社に入社。モバイルブランドの新規立ち上げ、サービス仕様の運用・管理を担当。2023年に株式会社NEWONEに入社後は、研修をメインとした人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。社外で取り組む個人向けのコーチング経験を活かし、新入社員から管理職の方々が「変わりたいと思える場」の設計を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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先日、新入社員を対象とした新入社員研修を1ヶ月間にわたって複数回、実施させていただきました。

昨今、採用面接時に学生から言われる「ファーストキャリアは御社に決めました」というフレーズが有名になってきています。

いわゆる、転職ありきの就職、ずっとこの会社にいることを考えていない新入社員が増えてきているのが今の時代ではないでしょうか。

このような変化の中、受け入れる企業側の育成方針にも変化が起こっています。

これからの育成の前提は「自社で成長し、活躍していくとは決めていない若手社員を育成する」ことにあり、そのためにはエンゲージメントを高めることが重要ではないかと考えています。(図)

では、新入社員のエンゲージメントを高めるにはどのようなアプローチが必要なのでしょうか。

今回は、1ヶ月間の新入社員研修を通した新入社員の変化をもとに、新入社員育成に重要なアプローチを考えてみたいと思います。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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自分自身を客観的にとらえて、納得すること

本研修では、折り返し地点である研修3日目の午前に、「ここまでの研修の振り返りを通して、自身の傾向をとらえる」をテーマに受講者同士ペアでの対話を実施しました。

前半2日間の研修では、学生から社会人への移行が完全ではなく、社会人としてまだまだできる状態にありました。

具体的には、

・数多く洗い出すワークにて、時間があるのにペンを止めてしまう
・順位付けがあるワークにて、結果が振るわなくても笑ってごまかしてしまう
・全体発表のタイミングで、なかなか手が上がってこない

というような様子でした。

このペアでの対話では、「自分には気づけていない自分をとらえる」ことにより、「変わりたい、変わらないといけない」という想いを引き出すことができました。

ペアの視点を借りることで、自分が見えていなかった視点で自分を考えることができ、結果、理想の自分と現状の自分のギャップをとらえることができることにつながります。

前半2日間で考えてきた社会人としての理想の姿に対して「自分だったら大丈夫、このままでも行ける」から「今のままだとやばい、今の状態から変わらないと」と思ってもらえる機会となりました。

ペアでの対話を境に、研修に向かう意識や行動が明らかに変わった姿を見ることができました。

以上のことから、新入社員のエンゲージメントを高めるには、「自分自身を客観的にとらえて、納得すること」により、現状より高い自分へと変わりたいと思う原動力を生み出すことが重要であると考えます。