NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
先日、30歳前後の方々を対象としたキャリア研修を実施させていただきました。
昨今、大手企業の中でも、これまでのような年功序列の組織から脱却し、実力と適正に応じた人材配置を目指し、若手の早期登用を行う企業様が増えています。
特に30歳前後の仕事に脂が乗ってきた世代は、会社の時期中核人材として期待をかけられています。
ところが、30歳前後というのは何かとライフステージの変化があり、仕事以外にも頭を悩ませる時期です。
そんな中で、自身が主体的にキャリアを切り拓いていくためには、どんな意識・行動が必要なのでしょうか?
今回の研修でも、冒頭では様々なモヤモヤが共有されました。
・結婚、出産、住宅購入等の生活面での変化があり漠然とした不安がある
・大学の同期がベンチャー企業で活躍していることへの漠然とした焦りを感じる
・メンバーマネジメントが難しい
・自分はこのままここで仕事を続けていていいのだろうかという不安が強まっている
社会人になって一定期間が過ぎたからこそ、自分なりのキャリアのモヤモヤが生まれている状況です。
そこで伝えたメッセージは、大きく次の2つのことでした。
- キャリアのモヤモヤは、自分で一歩ずつ進めるしかないこと
当たり前のことですが改めて、キャリアは誰かが作ってくれるものではないということを伝えました。
また、自分でキャリアをつくるうえで武器になる「資質」「コミュニケーション」の観点から、自身の特徴を捉え、「自身がどのような特徴を生かせば、より自分らしく一歩を進められるのか」を考えていただきました。 - キャリアは競争ではなく共創であること
少し前までのキャリア形成は、競争でした。人よりもいいポジションまで昇格する、経済的な豊かさを追い求める、独立して競争社会の中で勝ち続ける。こうした競争は、キャリアとは自分自身でつくるものであり、孤独なものであるという認識を形成しました。
ところが昨今は、多様なキャリアの在り方が認知され、人それぞれのキャリアを周囲と一緒になってつくっていく、つまり自分のキャリアは周囲とのかかわりの中で磨かれる共創関係にあるという認識が必要となっています。
こうしたメッセージを伝えたことで、受講者からは、
・自分のキャリアにモヤモヤしていたが、結局は一歩ずつやるしかないと気付いた
・自分のスキルをどう向上させるかばかり気にしていたが、もっと他者と話し、一緒に働く中で、自分のキャリアを見つめなおしたいと感じた
・環境に対して愚痴気味になっていたが、自分も周りも、その解決のために動くべきだと思ったし、それこそキャリア自律につながっていると思った
といった声が聞かれました。
キャリア自律を求める声が高まっている昨今、「キャリア」という正解のない問いに向き合う難易度は上がっています。
そんな中、「キャリアは自分でつくる」しかし「キャリアは自分だけでつくるのではない」ことに気づいていただくことで、引き続き多くの方の背中を押していきたいと思います。