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管理職候補研修とは
企業にとって、組織の成長や事業拡大に伴って、今後の管理職を育成することは非常に重要です。そのため、管理職候補研修という機会を設ける企業が増えています。
管理職候補研修とは、現場社員から管理職へキャリアアップするためのプログラムであり、マネジメントやリーダーシップ能力、チームビルディングやコミュニケーションスキルなどを身につけることができます。
一般的には2-3年後には管理職になることが期待される層を対象とすることが多いです。
管理職候補研修の種類
管理職候補研修には、いくつかの種類があります。ここでは、代表的なものを紹介します。
専門職としてのスキルアップ研修
企業内での専門性を深め、最先端の技術や知識を習得するためのプログラムです。
リーダーシップ研修
将来のリーダー候補として必要とされる、コミュニケーション能力やリーダーシップスキルを向上させるためのプログラムです。
キャリア研修
管理職になると社員のキャリア支援を行うことが求められます。そのため管理職候補にもまずは自身のキャリアを見つめ直す機会としてプログラム設計をする企業も増えています。
人事・運営として考えるべきこと
人事・運営として、管理職候補研修を実施する際には以下の点に配慮する必要があります。
- 目的と内容を明確にすること
- 研修期間や日程を決定し、参加者に事前に周知すること
- 研修の進捗管理を行い、参加者の理解度を確認すること
- 研修の効果を把握できるよう、評価の仕組みと連動させること
規模ごとの管理職候補研修の違い
規模によっても、管理職候補研修の内容には違いがあります。
大企業
比較的早期から管理職候補とし、長期間の研修を設計する場合が多いです。対象者の選定方法は様々あり、手挙げ式や職場で選定する場合などがあります。内容はリーダーシップ発揮や管理職として求められることの役割認識が一般的です。
小規模企業
管理職候補の数も限られるため、管理職になる1-2年前から実施する場合が多いです。また、年次は問わず候補者をまとめて実施することも多く、年次を超えた役割認識が期待されます。規模が小さい企業ではより高い視座を求められ、管理職候補から組織全体の環境やリソースについて考えさせることも効果的です。
管理職候補研修設計におけるチェックリスト
以下の項目をチェックすることで、管理職候補研修の設計を効果的に行うことができます。
- 目的を明確にする
- 参加者のレベルを把握する
- 研修のスケジュールを決定する
- カリキュラムを作成する
- 適切な講師を選定する
- 評価システムを導入する
- 参加者のフィードバックを収集する
管理職候補研修のよくある質問
よくある管理職候補研修に関する質問には以下が挙げられます。
- 研修期間はどのくらいが多いのか?
→1~2日間の研修を実施し、その数か月後にフォローアップ研修を1日実施するという計2-3日間がスタンダードです。 - 参加者に対して、何が求められるのか?
→忙しい職場を離れて自己研鑽をする機会のため、日ごろの職場のことは切り離して考えることが重要です。仕事の連絡で気を取られ、研修に集中できない等が起きてしまうと研修効果の低下が起きます。 - 研修後のアフターフォローはした方がいいのか?
→した方が良いです。管理職候補層は特に職場で頼られる忙しい世代の方々が多いので、職場に戻ったら研修内容を忘れてしまう場合が多いです。そのため、事後課題やフォローアップとの連動を含めて研修と職場の連動を設計することが求められます。
まとめ
管理職候補研修は、企業にとって非常に重要なプログラムであり、企業の成長や事業拡大に欠かせないものとなっています。研修内容や方法、参加者数や費用について慎重に検討し、効果的に実施していくことが求められます。