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自律的なキャリアを築くうえで押さえたい、プロティアンキャリアとは?

自律的なキャリアを築くうえで押さえたい、プロティアンキャリアとは?

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著者

全屋 友人

著者

全屋 友人

大学卒業後、上場企業を2社経験したのち、株式会社NEWONEに入社。前職では人材紹介会社にて法人営業のチームリーダーを務めながら、先方への対応から契約の締結等、あらゆる業務に従事。現在は研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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昨今、社会環境が劇的に変化しており、ビジネスパーソンを悩ませる問題ばかりです。

  • 最近、社員の成長が止まっていると感じている
  • 今の組織に属したままでいいのか?と考えている社員がいる
  • 日々、社員は自分らしい働き方や生き方を過ごせているだろうかと悩んでいる
  • 社員に働きがいを与える方法がわからない

こういった悩みをもつビジネスパーソンに知って欲しい「プロティアンキャリア」という考え方はご存知でしょうか。プロティアンキャリアは、これからの時代に個人の自律的なキャリアを築く上で重要な概念です。

プロティアンキャリアでは、キャリアとは組織の中よりもむしろ個人によって形成されるものであり、時代とともに個人の必要なものに見合うように変更されるのであると考えられています。

従来のキャリア観とは大きく3つの違いがあります。

  • キャリアの所有者の違い・・・会社・組織(従来)→個人
  • キャリアの目的の違い・・・組織内での昇進や権力(従来)→個人の自由や成長
  • キャリアの成果の違い・・・組織内での地位や給料(従来)→個人の自己実現や幸福度

このように、従来のキャリアの考え方とはかなり異なる部分が多いのがプロティアンキャリアですが、従来の考え方よりも「個人」にフォーカスされていることに気が付きます。その中でも、「アイデンティティ(自分は何者であるのか)」と「アダプタビリティ(環境や社会への適応力)」の活かし方がこれからますます必要になってきます。

プロティアンキャリアでは、自身のアイデンティティを軸に持ちながら、変化に柔軟に対応し続けることが求められます。これは単にキャリアを築く方法ではなく、自己成長や自己実現を目指す新しいキャリアの在り方とも言えます。

ビジネスパーソンの悩みのほとんどは、このアイデンティティとアダプタビリティのバランスから生じると考えられます。例えば、自分らしさを押し殺して、組織の変化に対応する、つまりアイデンティティを無視してアダプタビリティだけを追及すると、組織内での昇進や昇給には繋がるかもしれませんが、「自分のやりたいことは何か」と悩むことになります。社会の変化が激しく、自身もそれに合わせて適応していなければならない現代では、アイデンティティとアダプタビリティのいずれかだけを高めることは難しく、どちらもバランスよく満たしていくことが必要になるのです。

環境に合わせてどんどん変化をしなければならない時代において、会社・組織が作った固定のレールではなく、自分自身で作ったレールの上をしなやかに進んでいくことが必要です。本記事を参考にキャリアについて改めて考えることで、皆さんの悩みが一つでも解決できれば幸いです。