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リーダーシップを発揮できる2年目社員を育てる3つのアプローチ

リーダーシップを発揮できる2年目社員を育てる3つのアプローチ

<a href=桶谷 萌々子" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。キャリア自律の育成体系構築や、管理職のマネジメント強化施策など幅広く支援。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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4月の新入社員受け入れに向けて準備を進めている頃かと思いますが、案外、人事の皆様の頭を悩ませているのが、「2年目社員の成長」ではないでしょうか。

今回は、2年目社員が陥りがちな状態を2年目社員の当事者である私の目線から語り、より成長できる2年目に育てるためにどのようなアプローチができるかをお伝えしていきます。

まず、2年目社員は「焦り」が大きい年次であることを念頭に置いてこの後の内容を読んでいただきたいです。具体的には、

  • 周囲からの期待に自分の実力が見合っていない焦り
  • 後輩の急成長に対する焦り
  • 一般的に「1人前」と言われる3年目が近づく焦り
  • キャリアを自分で描いていかなければならないという焦り

等があるのではないかと思います。

(2年目が陥りやすいネガティブな状態については、こちらのメソッド(https://new-one.co.jp/method/16901/)でも詳細にまとめていますぜひ読んでいただければと思います。)

そのうえで、2年目社員に対する組織の期待としては、「言われたことを十分にできる」状態から「少しずつ視野を広げてリーダーシップを発揮できる」状態への変化にあるのではないかと思います。こちらの仮説に沿って、焦りを持つ2年目社員にどのようなアプローチができるかをお伝えしていきます。

仕事の目的・目標をこまめに共有する

よく2~3年目の皆様の状態として挙げられるのが、「目の前の仕事に精いっぱいで…」ということです。

この状態に陥る要因として、仕事そのものの目的ではなく、「仕事をする」ことに目的がシフトしていることが挙げられると思います。もちろん1年目に比べて業務量が増えていることは前提ですが、その分確実に能力が高まっている中でもそのような状態に陥る背景として、焦りの気持ちからくる「自分は忙しい」という思い込みが働いていることが考えられます。

そのため、実際の状況と本人の自覚している忙しさにはギャップがあることが多く、きちんと自身のタスク状況を拡大してとらえていることが起こりえます。落ち着いて仕事に向き合える状態を整えるために、当たり前のことではありますが、こまめに仕事の目的や目標を伝えることで、「仕事をする」ことを目的にさせないことが必要です。

1年目の時には事細かに目的・目標を共有して仕事を渡していたとしても、2年目になれば自分で考えられる前提で仕事を渡している方も多いと思いますので、今一度仕事の渡し方を工夫していただくのが有効だと思います。

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何かしら役割を与える

前述した目の前の仕事をこなしている状態が続くと、2年目に対する期待とは裏腹に、視野がどんどん狭くなっていく傾向にあります。そのため、今目の前の仕事とは異なる頭を使う役割を与えることも有効です。

とはいえ、2年目に任せられる役割はそう多くないと思いますので、チーム内の数字管理やPJTの盛り上げの声出し等、周囲に目を向けられればささいな役割で結構です。目の前の仕事以外で自分で考えなければならない機会を少しずつ増やしていくことが、視野を広げるサポートになります。

キャリアビジョンよりも仕事から得られる「資産」に目を向けさせる

昨今「タイパ」(タイムパフォーマンスの略、一定の時間でより高い対価を得ること)の考え方が若者の中で浸透している中で、キャリアに対するタイパを求める傾向も強くなっています。より早く、無駄なく自分のキャリアビジョンに近づきたい、と願う2年目社員も多いですが、社会人歴2年弱の経験の中で、そのキャリアビジョン自体が納得いくものになっているのかを判断する材料がないのが2年目社員の実情だと思います。

そのため、安易にキャリアビジョンを作らせるよりも、今の目の前の仕事から得られるキャリア資産に目を向けさせることが重要です。

ダイアグラム

自動的に生成された説明

自身の強みや価値観が漠然とした状態で立てたキャリアビジョンに対して、タイパを気にして今の仕事に不安を感じながら仕事をするよりも、目の前の仕事から得られる資産を認識してより納得いくビジョンを少しずつ明確にしていくほうが、長い目で見ればよっぽどタイパが良いと言えるでしょう。

今回は2年目の成長を促す3つのアプローチについてお伝えしましたが、このアプローチは「2年目にどのように成長してほしいか?」によって異なると思います。「成長していない…」という現状に対して、そもそもどのように成長してほしいのか?を言語化していただいた上で、より適切なアプローチを見つけていただく参考になれば嬉しいです。