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入社から半年が過ぎると、多くの新入社員は仕事の幅が広がり始め、先輩社員から業務を任される機会が増えてきます。この時期はできることが増えてきて嬉しいと感じる一方で、「自分が本当に役に立っているのだろうか」と不安に感じる方も少なくないでしょう。
研修などでも新入社員から「先輩の仕事の一部分しか担当させてもらえない」「雑用を押し付けられている気がする」といった声が挙げられることがあります。これらは自己効力感や成長実感の低下につながる可能性があります。
では、このような状況をどう乗り越えればよいのでしょうか?本人が持つべき意識と、OJTトレーナーができるサポートの2つの側面から、考えていければと思います。
1. 新入社員が持つべき意識:小さな成長を自分で感じ取りに行く
新入社員自身が意識的に取り組むべきことの一つは、過去の自分と比較して成長を実感することです。人によっては毎日の業務が単調に思えてしまったり、誰かと比較して苦しくなってしまったりする方もいるかもしれませんが、「以前の自分に比べて仕事を進めるスピードが速くなった」「この業務は前よりも自信を持ってできるようになった」といった小さな進歩に目を向けることが大切です。
このような実感を得るために、経験学習サイクル(経験→振り返り→学び→行動)を回す習慣をつけることが大切です。業務終了後に数分でも良いので、自分のパフォーマンスを振り返る時間を設け、「今日できたこと」「次回もっと工夫できそうなこと」をメモすると、成長が可視化され、「自分ではあまり成長していないと思っていたけれど、意外とできることが増えているかも」という自信につながります。
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2. OJTトレーナーができるサポート:業務の目的/背景を共有する
自己効力感や成長実感を向上させるためには、本人だけではなく、周りのかかわりも重要です。OJTトレーナーができることとして、「渡す業務の背景や目的をしっかりと伝えること」があります。例えば、新入社員へ「この資料作成は最終的にクライアントに提案する重要な資料の一部だから、正確さが求められる」と説明することで、新入社員は「ただ先輩から渡された雑用」ではなく「大事な提案に貢献する重要な役割」を担っていると感じられるようになります。
また、作業を割り振る際には、その仕事を任せる理由を明確に伝えることも効果があります。「この業務を担当してもらうことで、業界知識を深められる」「これを経験すれば、次はより難易度の高い業務にも挑戦できる」というように、個人の成長を後押しする意図を共有することで、自分が認められているという安心感を生ませることができます。
新入社員が成長を実感し、自己効力感を持つためには、個人の意識転換と職場側のサポートが不可欠です。新入社員自身が自己成長に気づけるような工夫と、OJTトレーナー側も「なぜその業務を任せるのか」を伝えることを意識してみましょう。