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【女性活躍】女性社員の自己効力感を高める場づくりとは?

【女性活躍】女性社員の自己効力感を高める場づくりとは?

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著者

青木 美奈

著者

青木 美奈

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。特に女性活躍、ダイバーシティ推進に注力している。社内では、メソッド記事の作成を推進している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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最近、女性活躍施策の一環で、女性社員向けのキャリア研修や、女性社員対象のスキル系の研修のご相談をいただくことが増えてきました。

よくある女性活躍のお悩みの中で、特に女性本人の課題感として多いのが、「自己効力感が低く、自信がない人が多いんですけど、どうしたらいいんでしょうか?」というものです。

自己効力感とは、あることに対して「自分は~できる」という意識のことを指します。

自己効力感が低いと、何かに挑戦したり、指示された以上の行動をする際のブレーキとなってしまい、女性の活躍を後押ししたいのに、女性本人が踏み出せない状況を作ってしまいます。

そこで今回は、研修やワークショップを通じて、女性社員の自己効力感を高めるための場づくりを考えていきたいと思います。

女性社員の自己効力感はなぜ低いのか?

そもそも、女性社員の自己効力感が低い背景には、これまで長い間、多くの職種で男性中心社会で産業が発展しておきており、そこに女性が後から参入していった、という社会的な構図が関係しているのではないかと考えます。

特に製造業や現場仕事等、現代においても男社会と呼ばれる職場環境の中では、日々の仕事の中で女性であることが少数派になっていたり、発言する機会が少なくなりがちです。その結果、そもそも挑戦することが少なく、自己効力感を醸成するための直接体験から遠ざかりがちになってしまっている可能性があります。

また、そのような環境下では、代理体験ができるようなロールモデルとなる女性社員が少なかったり、周囲の人から背中を押してもらう言語的説得も起こりにくい等、現場で女性社員の自己効力感を高めることには、難しさがあります。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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女性社員の自己効力感を高めるためのポイント

特に女性社員の自己効力感を高めるためには、似たような状況にある女性社員を集めて研修やワークショップを企画し、心理的安全性が高まった場の中で直接体験、代理体験をたくさん積む経験を設計することが重要です。

この場では、何をしても、何を言ってもOKであり、行動したこと自体を100%承認する、といった心理的安全性高い場づくりをすることで、参加者の警戒心を解き、自分の本来の能力や想いを解放しやすい土台を整えることができます。場の心理的安全性が担保されていない状況で、意見を言ったり、発言をすることは、女性社員のみならず全ての人にとって心理的ハードルが高まってしまいます。そのため、心理的安全性の高い場づくりができるかが、女性社員の自己効力感を高められるかどうかの分かれ道となります。

場の心理的安全性を高めるためには、例えば、研修冒頭で、以下のようなグランドルールを参加者全員で共通認識を取るといった方法が有効です。

  • 本研修で聞いたことはこの場限りにする
  • 「間違い」ではなく、「違い」から内省する(誰の意見にも不正解はない)
  • お互いのために、愛をもってかかわる

心理的安全性の高い場づくりをすることで、参加者の警戒心がほどけ、自己効力感を高めるために有効な直接体験、代理体験を研修内でたくさん起こさせることにつながります。

心理的安全性の高い場づくりを通して、女性社員の自己効力感を高めることで、新たなことに挑戦したり、自分の枠を超えた行動を自発的に起こす方が増え、長期的に女性活躍を後押しすることにつながります。最初は小さな一歩かもしれませんが、女性社員本人が自分からもっと活躍したい!と思えるような土台を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。