NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
先日、360度サーベイを利用した管理職研修を実施させていただきました。
管理職の方々に確かな行動変容を、とのことで、実施させていただく機会が増えてきています。
自己評価と他己評価のずれを認識し、内省を促すための非常に強力なツールではありますが、一方で本質的な内省を行うためには、ツールと同じくらい場づくりがポイントになります。
そこで、私が感じた360度サーベイというツールが最大限効果を発揮するための場づくりのあり方をお伝えできればと思います。
まず、360度サーベイを使用した振り返りでは、以下のようなコメントが出てくることが理想的であり、管理職の方々が心から納得していることが重要です
「評価の低さに驚いたが、自分に対する他人の見方を知る良い機会だった。」
「具体的なフィードバックをもらえて、改善点が明確になった。」
「自己評価が高かったが、実際には他人からは異なる印象を持たれていることが分かった。」
これらのコメントから分かるように、360度サーベイは自己認識のギャップを埋める強力なツールです。しかし、このツールを最大限に活用するためには、参加者が逃げ場を作らず、本質的な内省を行う場づくりが必要です。
今回の場づくりで意識したのは以下のようなポイントでした。
安全な心理的環境の構築
まずは、参加者が安心して自分の弱点や課題を認められるように、心理的安全性を確保することが重要です。これは、フィードバックの場が信頼と尊重に基づいていることを意味します。チームメンバーが互いにサポートし合い、誹謗中傷のない環境を作り出すことが必要です。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
フィードバックの具体性と建設性
フィードバックは具体的で、建設的であることが求められます。曖昧な指摘ではなく、具体的な行動や状況に基づいたフィードバックを提供することで、参加者が何をどのように改善すべきかを明確に理解できるようにします。
またこれらをファシリテーターから行うのではなく、管理職の皆様同士で伝え合うように促していくことでより納得感や腹落ち感を高めることができます。
継続的なサポートとフォローアップ
360度サーベイの結果を受けて、即座に行動変容を起こすのは難しい場合があります。そのため、継続的なサポートやフォローアップが必要です。そのため今回の場においても一度だけでは完了せず、2回目、3回目を用意し、少しずつ行動を変えていけるようにサポートできるよう設計しています。
360度サーベイフィードバックを効果的に活用するためには、これらのポイントを押さえた場づくりが不可欠です。自己認識のギャップを埋め、確かな行動変容を促すために、参加者一人ひとりが本質的な内省を行える環境を整えることが大切です。