NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
日頃、様々なお客様とご一緒させていただく中で、「キャリア自律」という言葉を聞かない日はありません。
弊社では、創業初期から「プロティアンキャリア」を提唱する法政大学田中研之輔先生を顧問に迎え、各社様のキャリア施策を支援させていただいております。
プロティアンキャリアに則り、キャリアの成功は「心理的成功」であると定義し、そのためには豊かな自己決定が重要であるという考えから、サービスを展開しております。
昨今の外部環境の変化に伴い、この「キャリアは自己決定論」は、広く認知されていると感じます。
本稿では「ではどうしたら納得する自己決定ができるのか」にまで踏み込んだ話をお伝えしたいと思います。
納得する自己決定のために必要なこととは、「自己理解」です。
私が何者であり、何を強みとしていて、どんな価値観を持っているのか。
どんな将来を描いているのか、何があると満たされるのか。
自分という存在の理解度を高めることで、より納得する自己決定ができるようになります。
弊社では、この自己理解のために、
- 自分の過去の経験から価値観を整理するワーク
- ストレングスファインダーを用いた自身の資質理解
- 人生100年時代を疑似体験するゲーミフィケーション
等、様々なプログラムをご用意しています。
では、このようなプログラムを提供させていただければ、自己理解は深まるのでしょうか?
勿論、研修はきっかけにすぎないので、日常での営みが不可欠であることは大前提ですが、私は半分YESで、半分NOだと思っています。
自己理解とは、「私の目から私を見つめ直すこと」に留まりません。
私たちは、社会の中でキャリアを形成します。社会とはつまるところ、人の集まりです。
そのため、本当に必要な自己理解とは「他者の目から私を見つめ直すこと」です。
例えば、今までの経験を棚卸した後、他者から「あなたの▲▲という意思決定は、私には到底できない。どうしてできたの?」と言われる。もしくは、「私はあなたの話を聞いて、あなたのすごさは○○だと思ったよ」と言われたりする。
そうした会話の中から、本当の私らしさの理解ができます。
しかし、このような他者からの問いかけや言葉は、他者の側からすると勇気や気遣いの必要なもので、少しカロリーがかかります。
ではどうすれば、他者のカロリーをお借りするかと言うと、こちら側から「自己開示」を行う必要があります。
自己開示の返報性という原理がありますが、これはこちらが自分の情報について話すと、向こうも返してくれるというものです。
こちらが本音で話すから、あちらも本音で返してくれる。
こちらが自分について真剣に向き合おうとしているから、あちらも真剣に問いや言葉をくれる。
私は、自己理解とは「他者の目から私を見つめ直すこと」であり、そのためには「自己開示を行うこと」が必要であると考えています。
そうすることで、より深い自己理解が行われ、納得する自己決定につながるのではないでしょうか。