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若手が「キャリア」を考える際に陥る3つの罠とは~若手社員の目線から考える~

若手が「キャリア」を考える際に陥る3つの罠とは~若手社員の目線から考える~

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著者

三浦 琳斗

著者

三浦 琳斗

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。社内では組織開発の一環としてのイベントの企画・運営を行う。人事として、採用にも取り組んでいる。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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近年、管理職向け研修にてご一緒させていただく中でよく聞く悩みが「若手の離職が多くて悩んでいる、もっと頑張ってほしいのに」という声です。もちろん部下を育成する立場から即戦力としていちはやく頑張ってほしいという想いがあることは承知しております。

しかし、ここで1つ気になるのが、「果たして若手社員は管理職の皆様の期待をとらえているのか?とらえているとするならばどんな心境で日々仕事しているのか?」という問いです。そこで今回は管理職の方からの目線ではなく、若手社員の目線からキャリアを考える際に陥る3つの罠を解説しながら考えていきましょう。

ある程度仕事に慣れて飽きを感じてくる

入社してから1年間は会社のサービス理解や社内ルール等、覚えることが精いっぱいで目の前のことに奮闘するイメージがございます。2年目以降になると、徐々に仕事にも慣れ始め、できることも増えてくる時期だと感じております。

しかし、慣れてくることによる慢心は少なからず出てきます。慢心が出てくると、自分の基準値で仕事をすることが増え、工夫することや新たな視点を取り入れることに億劫になると考えます。よって、上司が高い基準値を示し続けるかかわりを定期的にしていく必要性があると感じます。

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自分自身に仕事内容がフィットしていないと感じる

最近、若手の離職要因を聞く中で多いと感じるのが「仕事内容がフィットしていないから辞めます」という声です。

情報が溢れる現代で、情報にアクセスすればいろんな仕事が目につき、今の仕事と比較する機会が増えていると感じます。そのような世の中で、若手社員の脳裏に浮かぶのが「今の会社にいて良いのだろうか?もっと別の仕事の方が合うのではないか?」という考えです。

前提、時代の流れから若手社員が抱える不安を完全に消し去ることは難しいと感じますが、仕事に対するとらえ方や工夫の仕方を変えることによって目の前の仕事は面白いと認知を転換することが大事だと考えます。

よって、これまで会社で働いてきた経験を棚卸し、成長できている感覚から働いてきたプロセス自体を承認する機会が必要であると感じます。過去を承認することによって、未来も同様のプロセスで頑張れそうだという効力感を創り出すことが大切です。

キャリアは長期的に描かなければならないというとらわれ

人生100年時代といわれる中で、これから先の70,80年間働くのか、と感じる若手も増えてきていると感じます。

これから先が長いとどうしても不安が先行し、いろんなロールモデルを模倣しようと「答えを探しがち」な傾向に陥ると考えます。

そんな中で陥ることがキャリアは長期的に描かなければならない、という感覚です。

もちろん自分自身でキャリアを描いてみる感覚は重要だと考えますが、いろんな経験や学びを得る中でキャリアの方向性は変わるものでありむしろ変わって良いものであるという認知をいかに変えられるかが重要です。若手社員が1人で考えることは難しいと考えるため、若手社員のタイプに合わせたキャリア支援の場を定期的に設けて別の視点から助言をする機会もありなのではないかと考えます。

今回は、主に若手社員がキャリアを考える際に陥る罠について解説しましたが、
若手社員自身が向き合うべきことと若手社員に対する現場からの支援の両面がアプローチとして考えられます。

若手社員の心境にも立ってみると、周囲からのかかわりも明確になってくるのではないでしょうか。