最終更新日:

“生産現場で働く若手社員”のエンゲージメント向上に向き合う

“生産現場で働く若手社員”のエンゲージメント向上に向き合う

<a href=阿部 真弥" width="104" height="104">

著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、ご一緒した大手メーカー様の若手社員研修の中で、「生産現場ではエンゲージメントを高めることが難しい」という声が出ていました。

実際に人事担当者様から「生産現場の社員の育成に悩んでいる」というお悩みの声をいただくことは多くあります。

各社ごとに傾向が異なる部分もあるとは思いますが、生産現場のエンゲージメント向上が難しいと言われる主な理由は以下のようなことが挙げられます。

  • 個人作業が多く、コミュニケーションが希薄になりやすい
  • 高卒者やアルバイト等の非正規雇用者など、多様なバックグラウンドを持つ社員が働いている
  • ルールに沿った単純作業が多く、業務の自由の幅が少ない

若手社員のエンゲージメント向上という文脈では、私たちは「自己決定の重要性」というテーマをよくお話させていただきます。

▼自己決定をテーマにした若手育成プログラム例はこちらから

一方で、業務の都合上、自由の範囲が狭く、自己決定の余地が狭い職場で働く場合にはどのように向き合うべきなのでしょうか。

研修内で、生産現場で働く若手社員の方々の声を聞いていると、以下のような声が出ていました。

  • 仕事は単純作業でしんどくないし、周りの先輩方は優しいから毎日楽しいよ
  • 仕事はルーティンばかりでつまんないし、黙々と作業するばかりで周りの先輩とも話す機会はほとんどない

同じ業務特性の職場でも、このようなとらえ方に違いが生まれるのは「職場環境(人間関係)に対するポジティブな感情の有無」が分岐だと感じました。

同じルーティン作業でも、気軽に話せる好きな先輩方に囲まれて行うと「負荷の少ない良い業務」と感じる方もいる一方で、関係性が希薄な職場では「つまらない単純作業」と感じる方も出てきます。

つまり、生産現場をはじめとする、業務特性上、自由の範囲が少ない職場で働く若手社員の方々にとっては、「職場の人間関係向上」がエンゲージメント向上のキーとなると考えています。

もちろん人間関係向上に向けては本人がコミュニケーションを積極的に行う等の本人要因と、周囲がしっかりと若手社員にかかわってあげられる職場風土をつくる等の環境要因が存在するため、簡単に改善できるテーマではないと思います。

本人要因・環境要因の双方向からのアプローチにより、両想い(エンゲージメント向上)が成立するためのサポートを行うことが、生産現場のエンゲージメント向上に悩む人事担当者様が始められる一歩目ではないでしょうか。