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 組織のリーダーに問われる「断つ覚悟」

 組織のリーダーに問われる「断つ覚悟」

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著者

掛井 柾樹

著者

掛井 柾樹

大学卒業後、新卒で通信会社に入社。モバイルブランドの新規立ち上げ、サービス仕様の運用・管理を担当。2023年に株式会社NEWONEに入社後は、研修をメインとした人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。社外で取り組む個人向けのコーチング経験を活かし、新入社員から管理職の方々が「変わりたいと思える場」の設計を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

2024年2月1日に発表された日本経済新聞社とワークス・ジャパンの共同調査では、各企業の「教育・育成」に関する課題が取り上げられ、最も上位に挙げられた課題が「次世代リーダーの発掘・育成」でした。

人事の方々と自組織の風土や人材についてお話しする際にも、「次世代を担う人材」や「組織の今後を牽引する人材」といったテーマが多く、「次世代リーダー育成」に対する課題感・重要度が高まっていることを肌で感じています。

本日は、次世代リーダーの育成というテーマで考えてみたいと思います。

先日、ある会社の主任層に昇格された方々を対象に2日間の研修を実施させていただきました。当研修の目的は、「自組織における役割理解」と「組織への貢献につなげるリーダーシップの強化」です。

具体的には、

・自組織(会社、部署)のあるべき姿を考え、現状とのギャップをとらえる
・自社の未来に対していくつかのシナリオを想定し、当事者として会社を考える
・リーダーとしての貢献を自身のキャリアと紐づける

を実施しました。

参加者からは、

・普段かかわることのない方々がどのように自社をとらえているかに触れられ、視野が広がる時間だった
・目の前の問題ではなく、組織のあるべき姿から逆算して考えることができた
・あるべき姿の実現に向けて、「決めて断つ」ことの覚悟が必要だと感じた

などのコメントがあり、研修前後で「リーダーとして」成長を感じていただけました。

本研修を通して、リーダーとして一番の壁となっていたのは「断つこと」でした。リーダーになることで自然と視野が広がり、組織としての選択や決断が求められます。

「その選択や業務は果たして組織にとってどうなのか?」「あるべき姿から見たときにどうなのか?」を常に考えることが重要になります。

日頃、管理職や中堅社員の方々と接する中で、ご経験による専門性や実務力が高い方が多くいらっしゃいます。
その中で、専門性や実務というカテゴリではなく、「断つ覚悟をもつこと」に重要性を置き、組織をあるべき姿に導いていくリーダーを育成していくことが重要だと考えています。