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アンラーニングが必要なのは、実はイマドキ若手?―若手が「自信」を存分に活かすためのマインドとは―

アンラーニングが必要なのは、実はイマドキ若手?―若手が「自信」を存分に活かすためのマインドとは―

<a href=桶谷 萌々子" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。キャリア自律の育成体系構築や、管理職のマネジメント強化施策など幅広く支援。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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多種多様な研修を取り扱っております。

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早くも5月に差し掛かりますが、今年も多くの新入社員研修をご一緒させていただきました。

新入社員の皆様を見させていただく中で、「自分は社会人として活躍していける」という自信に満ちている方が一定数いらっしゃったのが特徴的だと感じていました。

今年の新入社員に限らず、入社段階から自信に満ちた若手社員は一定数いるようですが、なぜこのような傾向が見られるのでしょうか。

今回は、1年間働いてみた視点から考えた「自信のある若手が、その自信を存分に活かすためのマインド」についてお伝えしていきます。

今回は自信のある新入社員の1つの要因として、「学生時代の成功体験」を挙げてみます。
特に学生時代の社会人に近い体験における成功体験が、若手の自信に大きな影響を及ぼしていると考えます。

昨今、学生時代に社会人経験に近い活動や組織をまとめた経験を学生時代にした人が増えており、その経験から「社会でも自分は通用する」という自信を持っているのではないでしょうか。

これまでもそのような経験豊富な学生はいたと思いますが、企業でのインターンや「学生団体」として学生主体で何かに取り組める機会は学生にとって非常に身近になっていると感じます。

このような自信は、社会人として活躍するうえでは必要なことではあると思います。

しかし、入社したての新人にとっては成長の足かせになる可能性も考えられます。
例えばこれまでの成功体験で得た経験や知識に固執して、思っていたよりもできない自分に必要以上に苦しんだり、プライドを感じすぎたりしてしまうことがあると思います。

このような新入社員や若手社員には、あえて「アンラーニング」が必要なのではないでしょうか。アンラーニングといえば、中堅・シニア社員がこれまでの経験ややり方に固執せず、新たに学びを得ていくことを指していますが、実は若手も「これまでの学生時代の経験や自己認知」を手放す必要があるのではないかと思うのです。

若手のアンラーニングの方法として、今回は2つを挙げてみます。

①新しい自分に出会えることを面白がる

これまでの成功体験の中である程度、「このフィールドで活躍できる」「自分は社会人としてこのように活躍するタイプだ」という自負を持っているケースは多いと思います。しかし、新しい環境やこれまで求められてきたこととの違い、関わる人の違いなどがあるからこそ、社会に出てから自分の知らない一面が見えてくることは多いのではないでしょうか。これまでの成功体験で見えた自分のタイプに固執せず、今まで見えていなかった自分の一面にスポットを当てることで、より柔軟にこれまでの成功体験で見えていた自分の強みを活かすことが出来るのではないかと考えます。

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②「気づいたら活きていた」と振り返る

成功体験で得た知識・経験が生きる部分は十分にあると思いますが、一方でキャリアを積んできた先輩の視点では全く通用しないケースは多くあると思います。あえて「活かそう」と気張りすぎず、後々振り返るとちゃんと活きていたな、と感じられる程度で気楽にとらえるほうが、結果論として自分の経験を柔軟に活かすことが出来るのではないかと考えます。

このように、自信にあふれた新入社員は、あえてこれまでの経験を「ほぐしてあげる」ことも必要ではないでしょうか。