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新入社員が仕事をもらうときに、最初に解消するべき3つのズレ~先輩任せにならない仕事のもらい方~

新入社員が仕事をもらうときに、最初に解消するべき3つのズレ~先輩任せにならない仕事のもらい方~

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著者

高藤 賢

著者

高藤 賢

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員から管理職層まで幅広い階層を支援。社内では提案書の集約システムの構築、社内マニュアルの管理等、業務効率化に向けた仕組みづくりを行っている。

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多種多様な研修を取り扱っております。

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新しく担当になった業務で

「指示があいまいで、業務を始めるとどうやって進めればいいかいつも分からなくなってしまう、、」
「言われた通りにしたつもりが、『ちゃんと聞いてた?』と言われてしまう、、」

ことで悩んだことはないですか?また、部下に仕事を渡すときに

「認識のズレが多く、差し戻すことが多い、、」
「確認してほしいタイミングで確認してもらえない、、」
「一回説明したのに、再度同じ説明を求められた、、」

と悩んでいませんか??

手順を1から丁寧に説明する、そんな余裕があればズレがなく進めることができますが、実際のところ、

「このレベルの仕事ならそこまで丁寧に説明しなくてもいいと思っていた」

など、仕事を渡した後にズレを感じるのはOJTトレーナーであれば一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

本記事では、どうすればズレなく仕事をもらうことが出来るかを、『世界で一番やさしい考え方の教科書』(著者:榊巻 亮)の内容を参考にしながら、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

ぜひ、自分自身の仕事のもらい方に悩んでいる人に限らず、部下の仕事のもらい方を一緒にアップデートしたい人も読んでいただければと思います。

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仕事をもらううえでの「ズレ」とは?

先輩から、

「さっきの件、○○さんに今日中にメール送っておいてね」
「○○の提案書、参考資料送っておくから頼むね」

と言われ、

「わかりました!」と返答したはいいものの、
作業に着手すると「本当にこれでいいのか?」となってしまったり、分かったつもりで進めて、後から「伝えたじゃん、、」となり、無駄な作業に時間を費やしてしまっていた、そんなシーンを想像してみてください。ここにはどんなズレが隠れているでしょうか。

『世界で一番やさしい考え方の教科書』の中で、こういった認識のズレには

”言葉”の認知(先輩は何と言っていたか)
”状況”の認知(先輩が話していることを、具体的にイメージできるか)
”意図”の認知(先輩が気にしていることは何か、何が言いたかったのか)

という認知の3つの要素が絡んでいる、と説明されていました。次の項では、この認知のズレを解消するにはどうすれば良かったか、について考えていきたいと思います。

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認知のズレを解消する3つのポイント

仕事を渡す人ともらう人の間では、必ずと言っていいほど情報の非対称性があると思います。

とはいえ、仕事を渡す側は、自分がどんな情報を持っているかを完ぺきに整理すること、そもそも整理する時間を確保することが難しく、仕事を渡す側にズレを解消するように促すことは現実的ではないかと思います。

では、仕事をもらう側はどんなことを意識すればいいのか。ここから、3つにポイントを絞り、紹介したいと思います。

1.その場で確認!

仕事をもらう際に意識したいポイント1つ目は、「その場で確認し、疑問点・不明点を持ち帰らない」ことです。業務に慣れていないうちは、仕事に着手してみないと何が分からないか分からないことも多いかもしれませんが、少なくとも

・目的(何のために必要な作業か)
・アウトプット(何を出せばいいか)
・期日(いつまでに完了・確認をすればいいか)

の3つの要素は、仕事をもらったその場で解消したい内容です。

2.とにかく具体化!

2つ目のポイントは、「とにかく具体化する」ということです。

まさしく、認知の3つの要素でいう ”言葉” の認知のズレを解消するポイントです。具体化するうえで、

・指示語は「固有名詞」にする
・程度がはっきりしなければ「数字」を使う

の2つを意識することが具体化の第一歩になります。

3.当たり前・常識をメモ!

3つ目のポイントは「当たり前・常識をメモする」です。認知の3つの要素のうち、”状況”・”意図” の認知を解消するポイントです。

世間での常識、業界・職場で異なる当たり前は、不文律で社内で共有されていないこともしばしばあるかと思います。状況を整理するうえでも、とにかくメモをして、仕事を渡す側・もらう側の前提をすり合わせることが、認知のズレを解消するポイントになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

上記3つのポイントは言葉にすると簡単に見えるものの、急遽仕事をもらうことになったとき等、忘れてしまいがちな内容だと思っております。

本記事が仕事のもらい方を見つめ直し、仕事のもらい方をアップデートするきっかけになっていましたら幸いです。