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自分のキャリアを自律的に築く社員を増やすためには?

自分のキャリアを自律的に築く社員を増やすためには?

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著者

渡部 亮太

著者

渡部 亮太

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。社内ではスキルの可視化等、若手が自律的に成長する仕組みづくりを行っている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、20~30代社員の皆様とキャリア研修をご一緒させていただきました。

テーマは昨今のホットテーマの一つである「キャリア自律」。

キャリア自律を進めていくことが企業にとってもメリットであることが示され、ご相談いただくことが日に日に増しているような印象を受けています。

さて、今回の研修は、以下3つのパートで構成しておりました。

  1. キャリア自律の重要性を理解し、自身のキャリアを豊かにしていくのは自分自身であることに気づく
  2. これまでの自身のキャリアの豊かさに気づく
  3. 自身のキャリアを豊かにするための行動を決める

この3つのパートのうち、自分のキャリアを自律的に進む社員を増やすために、私が最も重要ととらえているのが、「②これまでの自身のキャリアの豊かさに気づく」のパートです。

人が前に進んでいくためには、「自己効力感」が必要です。

自己効力感とは、「やればできる」という自信であり、自身の成功体験や、他者からの承認、また、他者の成功体験を見て向上することもあります。

どんなにキャリア自律の重要性や、キャリアを豊かにする行動を決めたとしても、この「やればできる」感が無ければ、行動は生まれず、研修を経ても何も変わらない、ということが起こります。

だからこそ、キャリア研修の中では、自身のキャリアをあらゆる観点で棚卸を行い、「これまでの人生は大したことないんじゃないか」と思っているところに、「あ、自分はこんなにキャリアを積んできたんだ」と、これまでの自身のキャリアの豊かさに気づいていただくことが重要です。

それが「これからのキャリアもきっと豊かにできるはず」と背中を押すきっかけとなるからです。

今回研修参加者の皆様も、それぞれ山あり谷ありの人生を歩んできているようでしたが、そのことに自分自身が気づいていない様子でした。

そのため、これまで積み上げてきた人脈や技術、自分に対する認知、強み、価値観等、あらゆる角度から自分を見つめてもらうこと、そしてそれを人に語り、ポジティブなフィードバックを送ってもらうことを行いました。

「書き出してみると意外とこれまででたくさんのキャリア資産を積んできたんだな」
「人に言われると、確かにこれはすごいことだったのかもしれない」
「新しい自分の強みに気づくことができた」

ワークを終えると、最初は控えめだった皆さんの発言が自分のこれまでのキャリアに自信を持ったものに変化しているようでした。

どんな方の人生にも、当人が気づいていないその人らしい豊かさが眠っています。キャリア研修は、参加者の眠っているキャリア資産に光を当てる場になるのではないかなと感じました。

そして、企業にとっても、キャリア研修を通じて、自分の人生に光を持ち、活き活きと働く社員を増やすことがこれからも重要な取り組みとして続けられると良いなと思います。