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新入社員の成長を促すOJTトレーナーを育成するには

新入社員の成長を促すOJTトレーナーを育成するには

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著者

池本 大輝

著者

池本 大輝

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、OJTトレーナー研修を実施させていただきました。
近年多様な価値観を持った新入社員が増えてきている中で、OJTトレーナーからは次のような声が良く聞かれます。

・社会人として当たり前と思われる基準のことがなかなかできるようにならない
・自分事として業務に取り組んでくれない
・本当は(上記のことを)ちゃんと指摘したいが、「指摘すると新入社員から嫌われそう」と思うため指摘できない

「できていないことは指摘しないといけないことはわかっているが、嫌われたくない」という気持ちに対してどう向き合えばいいのか?

そのカギは、OJTトレーナーの本来の役割を認識することと、具体的手法としてフィードバックスキルを身に着けることにあります。

OJTトレーナーの役割とは、単に業務を教えることではなく、新入社員の成長のためのかかわりをすることであり、より新入社員の成長を加速させるためのフィードバックをすることが重要になります。

具体的に言うと、今回の研修では、新入社員に対してできていることを承認する「ポジティブフィードバック」と、さらに良くしていくための「チャンスフィードバック」を使い分けることの重要性を体感していただきました。

チャンスフィードバックと聞くと、できていないところに対して「ダメ出ししないといけないのか?」と思う人もいるかと思います。ですが今回の研修でチャンスフィードバックとは、

・目標に対して不足している現状に対するフィードバックである
・そのため、そもそも「目標」に合意している必要がある
・ダメ出しではなく、目標に近づくためのアドバイスである

ということを伝えさせていただきました。

研修を通して、

・指摘することを怖いと思っていたが、新入社員のありたい姿や目標に対して必要なことを伝えると思うと怖くないと感じた
・フィードバックというと、厳しく指摘することのように受け取っていたが、そうではないことが分かった
・ついついチャンスフィードバックばかりしているので、ポジティブフィードバックもちゃんとしてあげたい

等、できていないことを指摘する意識ではなく、新入社員のありたい姿や目標に対して支援する意識をもつことの必要性に気付いていただきました。

OJTの役割を捉え直すだけでも、新入社員に対する一つひとつの行動が変わり、
OJTトレーナーだけでなく新入社員の成長も大きく変化します。

今後も研修のなかで気付きを生み「変わりたいと思う場」を提供したいと思います。