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「成長」をスキルという形で可視化し、自己効力感を醸成する20~30代キャリアワークショップ

「成長」をスキルという形で可視化し、自己効力感を醸成する20~30代キャリアワークショップ

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著者

庄司 幸平

著者

庄司 幸平

大学卒業後、大手国内メーカーに入社。主に人事制度の運用・改訂に従事。2016年、株式会社シェイクに入社。コンサルタントとして、ソリューション企画・提案に携わる。2018年、株式会社NEWONEに参画。大手企業から中小企業まで、人事・組織戦略コンサルティングに従事。キャリア系のセミナー、講演に数多く登壇。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日20~30代の方々へキャリア研修を実施させていただきました。
大手企業に勤めていて感じるキャリア不安としてよく耳にするのは

・いい企業に入ったものの、ちゃんと成長しているのか自信がない
・会社内での特殊な運用にばかり精通しても市場価値はない気がする
・自社内に良いロールモデルがいなくて、将来どうなるか分からない

といったものが多く、今回ご一緒した企業様も近しい課題感をお持ちでした。

そのような中での今回の研修の狙いは「自分の成長を徹底的に可視化する」ことでした。

キャリア研修においては、求める答えが自身の中に内包される性質ゆえ「振り返り内省する」プロセスは不可欠です。
一方で、通り一遍のエピソード振り返りだけだと深まりきらず「同期と話して、良い振り返りにはなった(けど、本質的な不安は解消されてない)」ということになりがちです。

そのため、今回は成長の可視化をテーマとして、「エピソードからの理解」に加えて
・経験の認知の拡大
・フレームによる分解
・要素の接続
というように、時間をかけて掘り下げることで徹底した可視化を狙いました。
例えば、

【経歴】IT戦略部に4年間在籍

この経歴も、履歴書に書くと1行で終わりますが、
・どんなプロジェクトに属していて、何を苦労したか(エピソード)
・具体的に獲得した成長(キャリア資本)は何か?(フレーム分解)
・経験価値、専門スキル、ポータブルスキルに分解すると何か?(フレーム分解)
・自分の性格や気質と掛け合わせるとどうなるか?(パーソナリティとの紐づけ)
・自分の成長パターンの再現性はどこか?(成長の自己ノウハウ化)

というように掘り下げると、自分の強みに対する解像度が上がります。
このような形で一人ひとりがワークで深めつつ、アウトプットとしても、何ページにも渡ってびっちりと獲得した成長がエピソードと共に綴られるため、結果としての自己効力感も高まり、自分らしさへの理解や、これから伸ばしたいと思う足りないスキルへの理解が深まっていたようでした。

自分の成長に腹落ちし、また自信が持てていないと「環境を変えれば、何かが得られるんじゃないか」という安易な離職に繋がります。
人材の流動化の時代、離職自体は止められませんし、止めるべきものであるかも分かりませんが、少なくとも「何となく辞める」離職については、組織にとっても個人にとっても幸せにならない可能性があると考えています。

しっかりと振り返る機会を通じて、働くことに前向きになり現場に帰っていった受講者を見ますと、こういった機会はもっと増えていって欲しいな、と願うばかりです。