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人的資本経営時代のリーダー育成 人的資本を活かす管理職に必要な7つの力とは? vol.1

人的資本経営時代のリーダー育成 人的資本を活かす管理職に必要な7つの力とは? vol.1

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人的資本経営が世間的にも浸透してきましたが、実際にどうしたら人的資本を活かす管理職を育成できるのか?そのポイントは何?という方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、変化したリーダーの役割、人的資本を活かすリーダーになるために必要な7つの力をご紹介いたします。

vol.2 では、弊社代表の上林と、アライアンス企業の1つであるUnipos株式会社執行役員の斉藤氏とのトークセッションを要約して、人的資本を最大限活かすリーダーを育成・サポートするためのポイントをさらに深掘りしていきます。
※本内容は、2022年10月6日実施セミナーの内容をまとめたものです

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人的資本時代において変化したリーダーの役割

人的資本、人的資本経営という言葉が最近良く聞かれるようになってきました。昔から「人が大事」とは言われてきていますが、最近はさらに注目されています。

ここで、人的資本経営の定義を確認しておきましょう。経済産業省によると、「人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方」と定義されています。

※参考:経済産業省「人的資本経営 ~人材の価値を最大限に引き出す~」
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/index.html

これまでも人を大切にする経営、つまり人が資本という経営は行われてきました。社員は会社に従属する前提で、終身雇用などを行い、家庭的にかかわっていくといった日本の伝統的な経営方法です。

しかし、人的資本経営は人の資本です。社員と会社は対等で、個人のキャリア開発と能力発揮を会社という組織内で行う、という関係性になり、かつデータ等も活用されます。

社員と会社が対等になり、お互いに選び選ばれる時代に突入した現代の人的資本経営においては、個人のキャリア開発や強みの発揮によって貢献実感を社員に感じさせることが重要になってきます。

今後は、人的資本情報の開示をしながら、人的資本の最大化のために何が必要なのか、考えていくことが求められます。

では、人的資本を最大化するために具体的に何をすれば良いのでしょうか?

世の中に人材は余っていないので、エース級の人材を大量に集めるのは困難です。そこで、自社で活かせる強みを持っている人に来てもらい、その強みを活かしていくことが重要です。

かつてのリーダーは、人材という「資源」をやりくりするポジションでした。今後求められているリーダーとは、1人ひとりの「人的資本」が成果につながるように支援するポジションです。

全員が見てわかるようなスター級の人材を連れてくるのではなく、みんなが注目していない隠れた優秀な部分(スキル、知識、経験など)を見つけて、それが最大化されるようにうまくシナジーをわかせることで強みにしていく。これはファンクション(機能)であり、これからのリーダーに求められるスキルです。

このように、人的資本経営時代では、これまでのような中間の板挟みになる中間管理職という役割では立ち行かなくなります。チームの中のトップであり、チームの経営責任者TMO(Team Manegment Officer)になることがこれからのリーダー、管理職には求められます。

かつての管理職(中間管理職)とこれからの管理職(TMO)で変わる点は以下です。

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人的資本を活かすリーダーになるために必要な7つの力とは?

会社の方針や仕事を従業員と上手くつなげる結節点である管理職は、人的資本の最大化のために重要な役割を担っています。

そもそも、人的資本の最大化は手段であり、最終的な目的は企業価値の向上です。

現場から人的資本を最大化して企業価値を向上するためのポイントは4つあります。

①人的資本を伸ばす
個人のスキルを伸ばす

②人的資本を活躍させる
持っている能力を最大限発揮させるための支援をする

③人的資本を投入する
外部から新たな人的資本を獲得し、すぐに戦力化していく

④人的資本と経営戦略をつなぐ
伸ばしたい事業に人的資本を投入する

これら4つが重要です。

人的資本を最大化し、企業価値を向上させるために、これからの管理職(TMO)が意識すべき7つの力は以下の表の通りです。

これらの7つの力の詳細は、『人的資本の活かしかた 組織を変えるリーダーの教科書』をご確認ください。

7つの力は、一昔前よりもさらに求められるようになってきています。
管理職の方の中には、「成果も出さないといけないのに人的資本の最大化なんて両方はできない…」と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし、人的資本を活かすことは、自組織にとっても意味があることなのです。

人的資本のポテンシャルが100あるとして、現場でどれだけ発揮できているのでしょうか?今は、ポテンシャルに対して、何かしらの障害があって成果が70くらいになってしまっている組織が多くあるのではないでしょうか。

人材が余っているのではなく枯渇している現代の状況下で、ポテンシャルを100%発揮できない障害を除去して、人的資本のポテンシャルを全て成果として出せるように支援していくことが人的資本の最大化においては重要です。

高い成果を出せる組織になれば、リーダーの負担も減り、高い企業価値を出せるようになるのです。この意識を持ちながら7つの力を発揮していくことがこれからのリーダーにとって大切です。

※後半のトークセッションはこちら

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