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2年目社員の壁を乗り越える 「自分ならでは感」のつくり方

2年目社員の壁を乗り越える 「自分ならでは感」のつくり方

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著者

青木 美奈

著者

青木 美奈

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。特に女性活躍、ダイバーシティ推進に注力している。社内では、メソッド記事の作成を推進している。

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業務、環境に慣れてきて、1年目の時よりも1人で進められることが増えてきた2年目だからこそぶつかる壁があります。それは、周囲から信頼されて任せてもらえる仕事の量と幅(周囲からの期待)が増える一方で、自分の能力が追いつかない、周囲からの期待と能力のギャップの壁です。

2年目の壁にぶつかった時にも、他責にならず、仕事に前向きに向き合うためのとらえ方について、考えていきたいと思います。

2年目の壁と向き合う「自分ならでは感」とは

2年目は、OJTトレーナー制度などもなくなり、時には周囲の力も借りながら、1人で業務を進めることが周囲から期待されるようになります。成長のスピードを上げるために、2年目社員に多くの期待をかけ、業務の割り振りを行うこともあるでしょう。
そんな時、周囲の人との業務量や内容の差を感じて、不公平感につながってしまうことも少なくありません。

では、壁を乗り越えて成長できる2年目と、壁を乗り越えられず停滞してしまう2年目の違いは、どこにあるのでしょうか。
それは、「自分ならでは感」を自分でつくり出すことができるかどうか、にあると考えます。

「自分ならでは感」とは、自分なりの工夫をしたり、自分の強みを活かしたりしながら、自分だからこそこの仕事をしている感覚、手てごたえを持ちながら、仕事を進めている状態と定義します。

業務量が増えてくるタイミングで、ふとした瞬間に「このくらいでいっか」と業務に対して手を抜いてしまったり、「なんで自分だけこんなにしんどい思いをしなければいけないのだ…」と他責になったりすることも多くあるでしょう。そんな時こそ、「自分ならでは感」を自分でつくり出すことが大切です。

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「自分ならでは感」の作り方

「自分ならでは感」を作るためには、2つポイントがあります。

①仕事の価値を考えてみる

誰に、どんな価値を提供しているのか、お客様や社内メンバーのどんなことに役に立っているのか、を立ち止まって考えてみると、この仕事をする意味が改めて見えてきます。

例えば、少し面倒な社内の稟議申請も、未来の会社の判断軸を作っているのだ!ととらえたり、調整が難しいお客様とのやり取りを通して、お客様のその先にいるエンドユーザーのお役に立てているかもしれないと考えたりすることで、自分の仕事の価値をとらえ直すことができます。

日々なんとなくこなしている業務であっても、どこかの誰かに必要とされているからこそ、「仕事」として成り立っているのです。そのことを改めて意識し直す機会が持てると、少しでも前向きに業務をとらえることにつながるのではないでしょうか。

②自分の強みや特徴とつなげてみる

自分の強みや、日々意識していることとつなげて、この仕事を自分が担当する意味を改めて考えてみることが効果的です。
例えば、私は責任感が強いタイプで、丁寧に仕事をすることが得意、という方であれば、「こんなに複雑で大変な仕事に根をあげず、丁寧にやりきるのはこの世で自分しかいない!」と自分自身の頑張りを褒めて、自分だからこそこの仕事を担当できている感を感じることも大切です。

他の誰でもない、自分だからこそこの業務を担当している実感が持てると、自分がその業務に取り組む意味が明確になり、前向きに業務と向き合うことにつながるでしょう。

2年目の社員だからこそぶつかる、周囲からの期待と能力のギャップの壁にどのように向き合うかによって、その後、大きく成長できるか、成長がそこで止まってしまうのか、違いが出てきます。

もちろん、2年目社員本人が、自分で「自分ならでは感」をつくり出すことも重要ですが、周囲で一緒に仕事を進めている先輩や上司の助けをまだまだ必要としている年次であることも事実です。必要に応じて、「自分ならでは感」をつくり出すサポートを周囲からすることで、壁にぶつかっている2年目社員の成長を後押しすることにつながるでしょう。