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「部下や後輩を育てるためにどうすればいいか?」と悩むリーダーや先輩社員も多いことでしょう。その際、最も重要なポイントの一つが「相手に興味を持つこと」です。しかし、言葉で言うのは簡単でも、実際に相手へ興味を持つことは意外に難しいものです。では、興味を持つ重要性とその難しさ、さらにその乗り越え方について考えていきましょう。
なぜ「相手に興味を持つこと」が重要なのか?
育成とは、単に知識やスキルを伝えるだけでなく、相手の成長を支援するプロセスです。指導者が「部下の個性や成長度合い、モチベーションの源泉」に興味を持ち、理解しようと努めることが欠かせません。
例えば、同じ指導でもAさんには熱意を示して伝える方が効果的であり、Bさんにはじっくり傾聴する方が良い場合があります。相手を知り、興味を持つことで、その人に合ったアプローチが見つかり、成長スピードや信頼関係構築が大きく変わります。
また、人は「自分に興味を持ってくれる相手」に対して自然と心を開くものです。興味を持つ姿勢が、コミュニケーションを円滑にし、結果として指導者と被育成者の関係性を深めることにつながるのです。
興味を持つことが難しい理由
とはいえ、「相手に興味を持つ」ことは簡単ではありません。そもそも育成者とはいえども人間なので、好き嫌いがあったり、合う合わないも出てくるでしょう。また、その難しさの背景には、主に以下の要因があるのではないでしょうか。
- 時間的余裕の不足
業務の忙しさから、相手にじっくり向き合う時間が取れない場合があります。効率性を重視しすぎるあまり、短期的な成果だけに目が向いてしまいがちです。 - 固定観念や先入観
「この人はこういうタイプだ」「期待しても仕方がない」といった固定観念があると、興味を持つ意識が薄れてしまいます。 - 自分自身の関心の欠如
リーダーや先輩自身が、育成に対する関心や熱意を失っている場合、相手への興味も湧きにくいものです。 - 違いへの理解不足
価値観や仕事の進め方が異なる相手に対して、「自分とは合わない」と距離を置いてしまうこともあります。
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乗り越えるためのポイント
それでは、どうすれば相手に興味を持つことができるのでしょうか。以下のポイントを実践することで、少しずつその壁を乗り越えることにつながります。
1. 相手の話を「聴く」ことから始める
興味を持つための第一歩は、相手の話をしっかり「聴く」ことです。質問を投げかけて、相手の考えや気持ちを引き出す姿勢が大切です。例えば、「今どんなことにやりがいを感じる?」「最近困っていることはある?」など、オープンな質問を意識しましょう。
2. 小さな変化や努力に気づく
人は、自分の小さな努力や変化に気づいてもらえると嬉しくなるものです。部下や後輩の行動や成果に目を向け、「前より成長したね」「その工夫は良いね」とフィードバックすることで、相手への興味が自然と湧いてきます。
3. 固定観念を手放し、相手を一人の個人として見る
先入観や過去の評価に囚われず、「この人はどんな個性や可能性があるのだろう」とフラットな視点で接することが重要です。人は成長し続ける存在であり、昨日と今日で変わることもあります。
4. 自分自身の興味の幅を広げる
自分自身が日々新しいことに興味を持ち、学び続ける姿勢を持つことも効果的です。興味を持つ習慣ができると、自然と相手にも「この人は何を大事にしているのだろう」と関心が湧くようになります。
5. 定期的に対話の場を作る
1on1ミーティングやランチの時間など、定期的に相手と対話する場を設けましょう。「話を聞いてくれる人がいる」と感じるだけで、信頼関係が深まり、興味を持つハードルが下がります。
まとめ
「相手に興味を持つこと」は育成において不可欠な要素です。しかし、実際には難しさも伴います。それでも、相手の話を聴き、小さな変化に気づき、先入観を手放すことで、その難しさを乗り越えることにつながります。
相手への興味は、「相手の可能性に目を向けること」でもあります。育成者自身が成長し続けることで、自然とその姿勢が相手にも伝わり、共に成長できる組織文化が生まれるでしょう。