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シニアに研修は必要?定年・再雇用・役職定年に向けた備えとは?

シニアに研修は必要?定年・再雇用・役職定年に向けた備えとは?

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著者

掛井 柾樹

著者

掛井 柾樹

大学卒業後、新卒で通信会社に入社。モバイルブランドの新規立ち上げ、サービス仕様の運用・管理を担当。2023年に株式会社NEWONEに入社後は、研修をメインとした人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。社外で取り組む個人向けのコーチング経験を活かし、新入社員から管理職の方々が「変わりたいと思える場」の設計を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

人生100年時代や労働人口の減少を背景に、最近は、再雇用制度の見直し、役職定年の廃止等に伴い、シニア世代の活躍促進についてのご相談をよくいただきます。

一方で、人的資本経営、人的資本の開示が進められている現在、シニア層への投資が果たして自社として最適な選択となるのか。このようなご相談も多くいただきます。

私自身、ご一緒させていただいている会社様で50代向けキャリア施策を実施する機会を多くいただいており、いわゆるシニア層と呼ばれる方々のリアルを伺ってきました。

そこで今回は、「シニアに研修は必要なのか?」という問いに対して、定年・再雇用・役職定年を見据えた時の3つの備えをお伝えできればと思います。

自分自身を知る

皆さんは、自分のことをどれだけ知っているでしょうか?
どれだけ自分のことを見えているでしょうか?

人は、肉眼で自分のことを見ようとしても、50~60%程しか見ることができません。
それは、自身の内面も同様で、自身のキャリア・経験、価値観、強みを問われて、その瞬間に答えられる人は多くはないでしょう。

特に、シニア層の方々は、社会人経験を通じて、多くのご経験を持たれ、様々な強み・武器をお持ちです。
一方で、世代的に、振り返りを丁寧に行うというよりは、どんどん行動し、どんどん成果を追い求められる世代であり、自身に目を向けることなど二の次になっています。

そこで、改めて、自分自身を知るために、自身の経験をひもとき、培った武器・強みや形成された価値観を知り、自身が何者なのかに気づくことが重要です。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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組織に居場所をつくる

シニア層の方々とお話しするとよく口にされているのが、「もう引退だ」「後輩たちに譲るよ」といった言葉です。
皆さんにとって、皆さん自身が力を注ぐ領域が徐々に少なくなっていると認識され、かつて自身が力を注いでいたあの頃と比較すると、職場に自分の居場所はもうない...という心境の方も多くいらっしゃいます。

そこで皆さんに考えてほしいのが、「組織に自分の居場所をつくる」ということです。

この“居場所“というのは、決してぶら下がるための場所ではなく、「①自分自身を知る」で気づいた自身の武器・強み、価値観が発揮される領域を指しています。
これからも活躍していくための場所です。

組織人にとって、自分の居場所があることは、エンゲージメントを高めます。
自身で「ここが居場所だな」と思ってもらえる機会をつくっていきましょう。

手に持っているものを少しだけポケットにしまう

最後に備えたいことは、手に持っている自身の武器・強み、価値観の一部をポケットにしまい、新しいものをつかむ状態をつくるということです。

昨今では、アンラーニング&リスキリングとも言われています。

シニア層の皆さんは既に多くのものを持っていますが、持っているものがこれからの居場所において100%活かせるものであるとは言い切れません。

そこで必要になるのが、新しい武器・強み、価値観を獲得することであり、新しく獲得するためには、既に持っているものを一部ないものとして扱うことが重要です。

持っているものを捨てなくていい、いつでも取り出せるようにポケットにしまいましょう。

ここまで3つの備えについてお伝えをしてきました。

お伝えした3つの備えは、結論、個人でできることでもあり、研修が絶対必要と言い切るものでもありません。

一方で、個人で行うことの限界もあるのも正直なところです。

誰かの力を借りて自分自身を知る機会をつくり、誰かからの助言を受け自身の居場所が分かり、誰かの後押しを受けポケットにしまうことができる。

これが集まって行う研修やワークショップの価値だと思います。

こうした機会をつくり、シニア層の皆様の活躍を応援してみてはいかがでしょうか。