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権限委譲とは、これまで上司が持っていた権限をメンバーに与えることで自律的な行動を促し、組織全体のパフォーマンスを高めることを指します。
マネージャーに昇格し責任と業務範囲が広がり、負担が増えて部下に仕事を渡したいと思う一方で、権限委譲することでかえって大変になるかもしれない、という心配もあるのではないでしょうか。
新任マネージャー研修での実際の受講者の方々からは、このような点が権限移譲のメリットであるとの声が聞かれました。
部下の主体性がアップし、自分から仕事を進めるようになる
受講者の方々から一番出ていた声が、部下の主体性の向上です。権限委譲をする前は、マネージャーの指示通りに動いていた部下が、積極的に自分でスケジュール調整したり、MTGを設定するようになったりしたという声がありました。
上司の手が離れたことで、自分で目標設定をして達成に向けた動きを取らなければならなくなり、責任感が生まれ、結果的に主体的な行動に繋がります。そして、自分の裁量で仕事ができることで、自己決定できることも増え、結果的にエンゲージメント向上にも結びつきます。
業務量を分配できる
2番目に出ていた声が、マネージャーの負担が減ることです。
マネージャーは、今までの自分の仕事に加え、メンバーのマネジメントやチームの方針立案などを考えなければならない役割になります。
そのため、部下に業務を任せることで、細かな調整や事務作業へ割く時間が減り、マネージャーとしての本来の役割に時間を当てることができます。
一方で、適切に権限委譲ができていない場合のリスクや、うまくいくまでのプロセスも認識しておく必要があります。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
渡す仕事と渡し方の見極めを間違えると、効果が出ない
「誰に」「何の」権限を委譲するのか見極めなければ、部下は何を期待されているのか把握することが出来ず、必要以上のプレッシャーがかかり成果が出なかったり、部下が自信をなくして生産性が下がってしまったりする恐れがあります。また、部下の意向をくみ取らず、ただ自分の仕事を渡すだけだと、部下はただ仕事を押し付けられたと感じてしまい、上司へ不満を抱くことに繋がります。
一時的にマネージャーの負担が増えることも
部下に権限委譲をしてしばらくは、部下の方がマネージャーよりスキルや経験が不足していることで、継続的にサポートしていくことが必要になります。そのため、マネージャー自身の負担が増え、一時的に部下も新しい業務に対応するために生産性が低下します。部下が一人で業務を回せるようになるまで、耐えなければならない期間が出てくることを認識しておくと、結果的にうまく権限委譲することが出来るようになるのではないでしょうか。
権限移譲のメリット、難しさを踏まえた上で、適切なタイミングで、適切な人に権限委譲していくことが大切です。権限委譲するときの詳しいポイントについては、ぜひご相談下さい。