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目次
参考になりそう、と本を買って満足してしまう
本を読み始めると、本を読む事自体が目的になってしまう
そんな悩みを持っているのは自分だけではない、というより、誰もが一度は抱えたことのある悩みかと思います。この悩みを解消するには、どうすればいいのか。本記事では、レバレッジリーディング(著者:本田 直之)と、研修・ワークショップを通じて各社様とご一緒する中での得た知見を参考にしながら、この悩みについて一緒に考えていければと思います。
読書がもたらす価値とは
そもそも、読書がもたらす価値(アウトカム)とは何でしょうか。
もちろん、読書が新規事業の立上げのヒントになる、社内企画の参考書として使える、という直接的なことも考えられると思いますが、私は
行動が変わること(行動変容)
に集約される、と考えています。言われてみれば当たり前。とはいえ、皆さんは知識だけが先行し、行動が伴わない「頭でっかち」の状態にはなってしまっていないでしょうか。また、読書を最適化し、頭でっかちの状態を防ぐにはどうすればいいでしょうか。
ここからは、先ほどご紹介した本のタイトルである「レバレッジリーディング」の考え方をお伝えし、読書をアウトカムにつなげる2つのポイントをご紹介できればと存じます。
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「レバレッジリーディング」で読書をアウトカムにつなげる2つのポイント
「レバレッジリーディング」とは、読書をただの情報収集ではなく、最小の労力で最大の成果を上げるために読書に「レバレッジ(てこ)」をかけるという考え方です。ここからは、レバレッジリーディングを実践し、読書をアウトカムにつなげるうえでの、私自身大切であると感じた2つのポイントを紹介致します。
1.あえて本を全部読まない
本を買う前に、なぜその本を読むのか、その目的を明確にする。ビジネスのスキルを向上させるためなのか、自分を内省するためなのか、目的によって読むべき箇所や重点が変わっていきます。研修でただただ修得してほしい知識・スキルを詰め込んだとしても、受講者の行動が何も変わらないケースがあるように、本を”全部”読む事自体が目的の場合、アウトカムにつながらないことはよくあるかと思います。先ほど紹介した本の中で、著者は
目次と、あとがきだけを先に読み、一旦本の閉じて、目的を考える
という工夫をしていると記載されていました。
レバレッジを利かし、あえて本を全部読まない、ということが、情報を得るだけで終わらず、アウトカムにつなげるという観点では非常に有効な手段となると考えます。
2.リターンとアクションプランを考える、をルールにする
本を読み終わると、どんな内容が書いてあったか、を振り返ることはあっても、
- 本からリターンを得るとすると、どんなリターンが考えられるか
- そのためのアクションプランはどうなるか
まで考えることはしていない人が多いかと思います。本を読むので精一杯、という気持ちを抑え、本を読み終わったタイミングでリターンとアクションプランをいかに具体化するか、がアウトカムにつなげるうえで、重要になることはご納得いただけるのではないでしょうか。
また、研修で受講者にアクションを起こしてほしい時に考えていただくことが多い
- アクションを起こすにあたってのブレーキは何か
- リターンを得るために、巻き込む必要がある人、協力してくれそうな人はいるか
をセットで考えることで、より実践度が高まります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本から得るアウトカムは何か、という問いから、アウトカムにつなげるポイントをご紹介致しました。当たり前な内容ではあるものの、実際にやるとなるとハードルを感じる内容でもあったかなと思います。本記事が読書のアウトカムを見つめ直し、そしてハードルを下げるきっかけとなっていましたら幸いです。