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自分らしいリーダーシップ発揮を考える

自分らしいリーダーシップ発揮を考える

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著者

青木 美奈

著者

青木 美奈

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。特に女性活躍、ダイバーシティ推進に注力している。社内では、メソッド記事の作成を推進している。

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変化の多い現代では、リーダーシップを発揮する人材の需要が高まっていると言われています。

周囲への影響力を発揮する自分のあり方だと、リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセスでは定義していますが、リーダーシップはどうすれば強化できるのでしょうか。

リーダーシップとは何か

リーダーシップとは、自分のあり方や大切にしたい想いを起点に周囲に与える影響力のことを指します。自分らしいリーダーシップ(=影響力発揮)とは、自分のコアになる想いの部分を自覚できており、その想いに素直に行動できている状態のことだと考えます。

よく、リーダーシップの発揮を考えようとすると、キラキラした優秀なリーダー像を想像してしまい、自分にはできない、と尻込みしてしまう方もいるかもしれませんが、リーダーシップの発揮と役割としてリーダーであることは必ずしもイコールではありません。

自分は何を大切にしていて、どんなあり方でどんな影響力を周囲に発揮していきたいかを自覚し、意識的に周囲とのかかわりを持てるようになっている状態が、リーダーシップを存分に発揮できている状態ではないかと思います。

また、リーダーシップにも2種類あり、自分自身のエゴを起点とした影響力を発揮している状態であるエゴリーダーと、純粋な自分の想いを起点に影響力を発揮しているコアリーダーがあります。エゴとは、自己保身から生じているもので、必要な場合もありますが、それが強すぎてしまうと良い影響力を発揮しているとは言えなくなってしまいます。

例えば、過去になめられた経験があり、もうなめられないよう、虚勢を張り、周囲に高圧的になってしまう人は、エゴリーダーであると言えます。逆に、学生の文化祭等でリーダーの役割でなかったとしても、良い企画を届けたいという想いが強く、クラス全体の前向きな雰囲気を創り出している人は、コアリーダーであると言えます。

リーダーシップの中でも、自分の想いを起点に影響力を発揮できる、コアリーダーを目指すことが、リーダーシップの発達につながるのです。

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リーダーシップの発達

リーダーシップの発達を成人意識の発達理論の切り口からとらえると、4つの段階があると言われています。

  1. 利己的段階(道具主義的段階)
    この段階では、他者を自己の欲求を満たすための手段・道具ととらえ、自分のエゴを押し通したい、という欲求を持ってる、いわゆるエゴリーダーの状態です。自分の想いを押し通すために、あの人は役に立つかどうかの損得勘定で考えがちですが、この段階で自分の意志を養うことができます。
  2. 他者依存段階(慣習的段階)
    この段階では、他者を通して自己イメージを形成し、人にどう見られているかを意識して過ごす、八方美人的な状態です。周囲に嫌われないように立ち振る舞う自分に対して、このままで良いのだろうかと葛藤を抱きながら、自己理解を深めていく段階です。
  3. 自己主導段階(自己著述段階)
    この段階では、他者を協力者や仲間ととらえ、自己の独自の価値観に基づいた自己決定をしていくことを求めます。いわゆる、コアリーダーの状態で、自分が信じる想いや信念を起点とした影響力を発揮する段階です。
  4. 相互発達段階(自己認識段階)
    発達の最終段階となる相互発達では、より深く、広い視野からコアな想いを持つコアリーダー状態となります。他者を通じて自己の変容を求めたり、責任と限界を結び付けて自分自身をとらえられる段階です。周囲に遠慮するのではなく、自分が頑張りすぎるのでもなく、全体との関係性の中で自己をとらえられるようになると、この段階に到達できるのです。

大人の発達には、様々な角度、切り口から自分自身を知ることが効果的と言われます。他者と比較して自分はこう、他者との関わりの中で自分の感じ方はこう、等、自分自身と多角的に向き合い続けることが重要です。そうすることで、段々と自分の軸や、自分らしさがはっきりとしてきます。

自分を知り、自分が周囲に与えている影響力を認知し、良い影響力を発揮できるよう意図的に行動できるようになることが、自分らしいリーダーシップを発揮する、ということなのではないでしょうか。