NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
転職が当たり前になった今、皆様の会社でも、「中途社員のオンボーディング」が課題になってはいないでしょうか。
より早期戦力化が求められるなか、中途入社者は必死に成果を出そうと頑張りますが、なかなか上手くいかないこともあるはず。そんな時、我々受け入れ側は、どのような工夫ができるのでしょうか。
私自身、チームのマネジャーとして中途入社を受け入れる立場です。そこで考え実行したポイントをお伝えします。
①中途入社者と既存従業員との広いネットワークをつくる
中途入社者のもつ能力を最大限発揮し、成果を出してもらうためには、とにもかくにも周囲との関係性構築が重要になります。
それも、「できる限り高いレイヤー/社内で影響力を持つ」方々との関係性です。そうした方々とある程度の相互理解が深まってないと、その方の能力や経験を安心して発揮することはできません。
そこで私は、受け入れ初期に接点を持つであろう一定等級以上の既存メンバーを全員集めたチャットグループをつくり、毎日オープンに情報共有を行いました。(弊社は研修事業を行っている関係で、私が直接会えない日もあるので、その時には既存メンバーから連絡を貰っていました)
中途入社者がつまづくことの一つ目は、「受け入れ担当と馬が合わなくて、これからこの会社でやっていけるか強烈に不安になる」です。そのため、できる限り1対1の関係性に閉じず、お互いの逃げ場をつくっておく意味でも、こうした取り組みが大事です。
受け入れ側としても、すべて一人で抱え込まないためにも、周囲をうまく巻き込んでおくことが重要です。
②まとめて週1で話す、ではなく、毎日ちょこっと話す
単純接触効果という心理効果を聞いたことがありますでしょうか。
人は、接触回数が多いほど、その人・モノに対して親近感・好感を抱くというものです。
中途受け入れにおいても、できる限り毎日、5分だけの電話でもいいので、連絡を取り続けることが重要です。
中途入社者は、毎日不安の中で仕事をしています。職場に馴染めるだろうか、変な言動をしないだろうか、仕事はうまくできるだろうか。
そんな中、仮に自身の中でモヤモヤが生まれたとして、1週間も放置していてはスピード感が足りません。
毎日話し、モヤモヤ解消のスピード感を上げるとともに、単純接触効果を狙ってより話してもらいやすい関係性をつくることが重要です。
③受け入れ側自身が「話の通じる人だ」と思ってもらう
これは日頃の言動に起因することですが、とにかく受け入れ側自身が周囲から、「話の通じる人だ」と思われていることが必須条件になります。
中途の受け入れでは、お互いにリスペクトを持っているからこそ言いたいことを言い合えないジレンマが生じます。
・中途から既存へ、「もっとこうしたほうが良いのではと言いたいけど、急に持論を振りかざすやつだと思われたくない」
・既存から中途へ、「○○という言動が気になったけど、中途で経験も能力も高い方なので、プライドを傷つけるのが怖くて言えない」
そんな時、ハブになる人物は「話の通じる人」です。
「この人なら1言えば5は意図を汲んでくれる」
「この人は主観だけで物事を判断しない」
「この人に本音を話しても否定されないし面倒ごとにもならない」
自分自身がいかにそう思われるような言動をしているか、顧みてみることも、いざ中途受け入れをするとなると自分を助けてくれます。
上記のようなポイントは、私自身が受け入れられる側であった経験もそうですが、弊社顧問の尾形先生の言説を参考にしました。
中途採用人材を活かすマネジメント(転職者の組織再適応を促進するために) /尾形 真実哉
尾形先生は中途のみならず、新人オンボーディングについても研究されており、弊社顧問というお立場で、セミナーを共催いたします。6/20 (木) 14:00〜16:00
興味のある方は是非ご参加下さい。