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新入社員が「自信」を持つためには?

新入社員が「自信」を持つためには?

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著者

三浦 琳斗

著者

三浦 琳斗

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。社内では組織開発の一環としてのイベントの企画・運営を行う。人事として、採用にも取り組んでいる。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
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24年度の新入社員が入社する時期が近づいてきました。

私自身、社会人として1年間働いてきた目線から、新入社員が「自信を持つために必要な考え方」について整理したいと思います。

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自信とは手ごたえを積み重ねること

新入社員に限らず上手く行かない経験が続くと、「最近しんどいな」と感じる場面があると思います。

特に新入社員は入社してから分からないことが多く、上司と比較して仕事ができないと感じる、忙しさが先行する等「しんどい」と感じる瞬間が多くなってしまいます。

一方で、入社の頃よりもメール作成の時間が短縮した、1年後の理想の姿に近づけているような感覚がある等、「働くことが楽しい」と感じる瞬間をつくることもできます。

私自身、新人研修で多くの新入社員の方々とご一緒する中で、「しんどい」と「楽しい」の感情に左右される方の違いは「成長のてごたえを積み重ねているかどうか」だと感じました。

以下では、成長の手ごたえを積み重ねる新入社員とそうではない新入社員を分けるポイントを3つご紹介します。

1.自身の理想の姿を決めること

1つ目のポイントは理想の姿を決めることです。

先日、半年ぶりに新入社員フォロー研修でご一緒した企業様では、新入社員研修時に「私は●●のために仕事をしたいです」という形でそれぞれ設計した1年後の理想の姿を振り返っていただきました。

実際に「半年前よりも理想の状態に近づけている」「やるべきことが常に分かるから行動に迷いがない」等のアウトプットが出ており、自身がなぜ働くのか理想を決めるか決めないで、迷いなく自主的に行動できるようになると感じました。

2.理想の姿に近づくためにステップをつくること

2つ目のポイントは理想に近づくためのステップをつくることです。

上記では理想の姿を決めることが大事だと記述しましたが、最終地点を決めるだけではなく、中間地点や2歩先の地点を見据えることが大事だと考えます。

例えば、1年後に先輩の同行なしで1人訪問に行きたいという理想状態があるとします。

1人訪問に行きたいといった漠然とした理想だけ追い求めると、半年たっても1人で訪問に行けない自分を認められなくなり、精神的にしんどい状況になると考えます。

そうではなく、半年後には上司に訪問同行してもらうが、基本主導で顧客とコミュニケーションをとる等、理想状態を細分化してステップをつくることが理想に近づいている手ごたえになると考えます。

3.健全に周囲と比較しながらステップを踏むこと

3つ目のポイントは健全に周囲と比較しながらステップを踏むことです。

実際、新入社員研修の中でよくある声としては、「上司と比べて仕事ができなく、自信が持てない」「上手く仕事を進めることができなく、上司から指摘を受けてしんどい」といった声です。

皆様お気づきかと思いますが、「●●と比べて」や「●●ができない」といったできない自分に目が行きがちです。

もちろん、理想に近づけている良い状態のときは「上司と比較して○○ができてない。
もしかしたら上司の○○を真似したらもっと理想に近づけるかもしれない」といった健全な比較ができます。

一方でできない自分に目が行く際は、少し工夫が必要で、過去の自分と比較してできている部分に目を向けることが大事だと考えます。半年前と比べると商品知識が身についた、顧客前で話せることが増えた等必ず成長しています。過去の積み上げてきたことを承認して、成長の手ごたえをつかむことが自信につながります。

「理想を決める→理想に近づくためのステップをつくる→健全に比較しながらステップを踏む」ことは難しい側面もあるのですが、新入社員のうちから理想を描き、理想に向かって状態良く駆け抜けていく習慣をつけることによって、自然と自信に満ち溢れた状態で働く効果が期待できます。

他人と比較する瞬間も多いからこそ、自分なりの働く意味を持ち、自信に満ち溢れた状態で働けるような機会を検討してみてはどうでしょうか。