NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
管理職の皆様はマネジメント業務に、個人の業務に、日々邁進されていることと思います。
経営・人事サイドからすると管理職には現場のマネジメントはもちろん、今後の事業展開や組織開発の側面で経営視点を持って力を発揮してほしいと考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、様々な企業様とご一緒していると、現場からたたき上げで管理職になった方々にいきなり「経営視点を持ってほしい」とお伝えしても、なかなか動けないことも多くあるのが実情だなと感じています。
今回は、そんな管理職の方々に経営視点を持ったうえで組織運営を行っていただくための仕掛けをお伝えしていきます。
求められる役割の理解
まずは、管理職の皆様自身が管理職に求められる役割や能力についての理解、腹落ちをすることが必要です。
自分自身が受けてきたマネジメントを振り返り、時代の変化も踏まえたうえで今の管理職に求められる役割を理解していきます。
メンバーの考え方も多様化しているため、マネジメント手法は管理型から支援型へ変化してきました。個人の能力を活かし、組織をつくっていくことが求められているのです。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
「チームの責任者」と「経営チームの一員である」という視点
求められる役割を理解する上で2つの視点を持ち合わせていることが重要です。
- チームの責任者
- 経営チームの一員
①はチームを預かる責任者として、業務と人・組織の両面から現在と未来の最適化をはかる責任があります。
②は経営を担う一員として、会社や組織のビジョンを描き、経営チームとして一丸となって実現する責任があります。
皆様の会社の管理職はどちらの視点を持っているでしょうか。
これまでの業務の延長線上で業務のイメージがつきやすいことから、どうしても①の視点が強くなり、現場への介入=管理職の仕事ととらえている方が多いのではないかなと感じています。
経営視点を持たせるための仕掛け
ここから具体的に、管理職の皆様に経営視点を持たせるための仕掛けを2つご紹介します。
「経営視点を持つことが必要」とお伝えするだけでは具体的にイメージがわかないので、ワークを通して実際に視座を上げて経営視点で考える機会を設ける方法です。
弊社の研修プログラムでも取り入れている手法となりますので、是非参考にしてみてください。
手法A:「もし1億円予算があったら何に投資をするか/もし1億円削減が必要だとしたら何を削るか」を考える
会社の経営視点で考えていただきます。劣後順位の考え方を用い、何に投資をし、何を削るのかというのを考えていただく内容です。何かを優先させる際には何かを捨てることとなり、自分自身の意思決定が及ぼす影響の広さを認識していただきます。
先日ご一緒させていただいた企業様では、削減対象となった部署の部長から「○○を削ると××に影響が出るので困る。」といった発言も出ており、自分たちが考慮できていなかった部分にも目を向けていただく機会になっていました。
手法B:社長の視点で組織課題を考える
日々向き合っている業務から視野を広げ、視座を上げ、社長の視点から組織全体を見る目を養う内容です。
目の前のマネジメント業務に目が行きがちですが、そこから視点を変えてみると、これまで見えていなかった全体像を見ることができます。
視野狭窄に陥ってしまっていたことに気付いて頂くきっかけになる仕掛けです。
忙しくしている管理職だからこそ、一度立ち止まり改めて役割認識を行ったうえで、視座を上げて考えてみる機会をつくることが経営視点を持たせるための第一歩だと考えています。