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キャリア研修を実施する意義とは?

キャリア研修を実施する意義とは?

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著者

青木 美奈

著者

青木 美奈

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。特に女性活躍、ダイバーシティ推進に注力している。社内では、メソッド記事の作成を推進している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、入社4年目の方を対象に、キャリア研修を実施させていただきました。

研修でご一緒する4年目の皆様は特に、私生活での変化がある等、私生活も含めたご自身のキャリアについて考える時期に入っている方も多くいらっしゃいました。

今回は、丸2日間の研修でご一緒させていただき、1日目はこれまでの自身の経験について振り返り、2日目にはMIRAIZというゲームやストレングスファインダーも活用しながらご自身のこれからのキャリアについて考えていただきました。

日々の業務がお忙しい方々だからこそ、研修の機会を用いて、立ち止まって自身のキャリアについて考えることを目的に、研修を企画しました。

研修冒頭では、これまでの経験の棚卸として、モチベーション曲線を用いた過去の振り返りから開始しました。日々、忙しく働かれている方が多く、これまでの経験を立ち止まって振り返ったことがなかなかなかった、という声も聞こえました。

いざ振り返りをしてみると、

「自分はこんなに経験していたんだ」
「こんなこともできるようになったな」
「この経験があったから今の自分があるんだ」

等、自身がこれまで歩んできたキャリアについて前向きにとらえる声が多く聞こえてきました。

自分のエンゲージメントを自分で高めて、キャリアを充実させていくことが大切、というメッセージをもとに、自身のキャリアを自ら豊かにするための価値提供の方法を考える時間を研修1日目に設けました。具体的には、自身の視野を広げて、あるべき姿を描くことで主体的問題発見・解決力の強化や、周囲を巻き込んで業務を進める際のポイントを学んでいただきました。

研修2日目の冒頭では、1日目の内容の復習から入りましたが、以下のような声が受講者の皆様から聞こえてきました。

  • 日々業務に追われて忙殺されていたが、今回の研修が視点を改める良い機会になっているかもと感じた
  • 自分が描いているありたい姿と上司からの期待がズレているかもしれないと感じたので、早く現場に戻って上司とすり合わせをしていきたい
  • 他の部門で活躍する同期と話すことができ、新しい視点を獲得する良い機会になった

2日目は、これからの自身が歩んでいくキャリアを考えていく第一歩として、自己理解を深め、どのようなことに自分は価値を感じるのか、考えていただきました。

前半では、MIRAIZというキャリアをゲーミフィケーション形式で疑似体験していただくプログラムを用いて、自分にとって充実したキャリアとはどのような状態のことなのか、考えていただきました。20代、30代と年代を重ねていくなかで、様々な社会環境の変化等も受けながらゲーム開始時に個人・チームで決めた人生の目標(大切にしたいもの)を念頭に置きながら、どのような行動を取るのか選択をしていただく内容になっています。

MIRAIZで疑似的にキャリアを歩んでいただくことで、「実際のキャリアでも30代、40代は子育て等私生活で忙しくなり、自分の時間がこんなに減ってしまうのだろうか」、「若いうちから専門性を高めるなど自分のスキルを強化しておくと、人生の後半でも活きてきたな」等、これからのご自身の人生をリアルに考えていただくきっかけになりました。

後半では、ストレングスファインダーを活用し、資質という観点から自己理解を深めていただきました。受講者の皆様同士で質問や対話をしていただくことで、自分ならではの資質を表現する言葉、資質同士の相乗効果についても考えていただくことで、自己理解をより深めることができました。

4年目で様々な業務を経験してきたタイミングだからこそ、自分自身の資質を改めて考えることで、この環境でどのように自分が今後活躍していきたいか、前向きに考えるきっかけづくりにつながったと感じています。

様々な業務を経験し、職場でも頼られる中堅層・リーダー層に差し掛かる4年目というタイミングだからこそ、自身のこれまで歩んできたキャリアを棚卸しし、今後どのように活躍していきたいか、立ち止まって考える機会を設けることは、日々の業務に前向きな姿勢を醸成するためにも効果的です。

最近は、キャリア自律を促すためにも、入社1年目等早期の段階からキャリア研修を導入する企業様も増えてきています。どの年次においても、日々の業務を振り返り、今後どのように自分がキャリアを描いていきたいのか、一度立ち止まって考える機会を設けることは、キャリア自律の観点だけでなく、エンゲージメント向上の観点からも重要であると感じます。