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「“スキル”を自分の存在価値にしたい!」イマドキ若手の傾向を活かすには?

「“スキル”を自分の存在価値にしたい!」イマドキ若手の傾向を活かすには?

<a href=桶谷 萌々子" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。キャリア自律の育成体系構築や、管理職のマネジメント強化施策など幅広く支援。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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多様性を認める社会の中で、「自分らしさ」「個性重視」の傾向がますます強まっています。このような時代の潮流の中で、イマドキの若者は、自身の「個」の魅力や存在意義を示すことに必死になっている傾向にあるといわれています。

そんな中でわかりやすく自身の存在意義として示すことができるのが実は「スキル」です。誰が見ても確実に力があると証明できるものである「スキル」を早く身につけて、自身の存在価値にしたいと思っている若者は多くいると考えられます。

そこで今回は、イマドキ若手の「スキル好き」を活かすための方法について考えていきたいと思います。

※参考図書:「仕事ができる」とはどういうことか?著:楠木健、山口周

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若手社員をダメにする“アウトサイド・イン”

今回、楠木健氏・山口周氏による『「仕事ができる」とはどういうことか?』で紹介されている、「仕事ができない人ほど”アウトサイド・イン”であり、仕事ができる人ほど”インサイド・アウト”だ」という考え方を参考に、スキル習得に偏ることの弊害を考えていきます。

「アウトサイド・イン」とは、若手が求めている「スキルの習得が重要」に近しい傾向です。「最適解や魔法の杖がどこかに落ちている」と自身の外側(周囲の環境や人、知識)に正解を求め、とにかく外部から武器を集めてきて良さげなものを選んで使うスタイルのことです。一見スキルを使いこなしている人のように見えますが、「いざスキルを使おうと思っても使い方が分からない」というのが、アウトサイド・イン傾向の人の大きな問題です。

とにかくスキルを詰め込んでいるので、それをどういう時にどのように使うのか?のイメージが湧いていない状態にあるのです。また、アウトサイド・イン傾向の人だと、正解は自身の外側にあるというスタンスであるため、自分で解決のために考えたり、解決に必要なものを外側に動いて手に入れようとしたりしない、つまり主体性を喪失してしまっているのです。

つまり、スキルの習得に偏った育成をすると、

・スキルを蓄えるだけで、どのように活かすのか分からない人材になってしまう
・さらに、スキルを与えてもらえるという受け身的な姿勢を助長する

というデメリットがあると考えられます。

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若手社員を内側から育てる“インサイド・アウト”

一方で「インサイド・アウト」とは、自分なりの成功イメージやロジックが自身の内側にすでにあって、それに対して必要なものを必要なときに外に取りに行く、というスタイルです。目標や目的のために、「このような知識・スキルが今必要なのではないか?」と考え、主体的に必要なものを習得している状態であると言えます。この考え方から、スキルを学んでもらうことはもちろん大切ですが、それを活かし広げていくために、自身の内側にまず土台となるマインドがあることが必要です。ここが欠けているとせっかく手に入れたスキルも活かすことが出来ないと言えます。

つまり、マインドを育てることによって、

・学んだスキルを自分の目的・目標に合わせて活かすことができる
・継続的に自分に必要なスキルを自ら取りに行くことができる

という効果があると考えられます。

イマドキ若手の「スキル好き」傾向を活かすために、まずはスキルを活かし広げるためのマインドを育てることから始めてみてはいかがでしょうか。