NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
新入社員は入社初期のエンゲージメントが最も高く、そこから徐々に下がっていく傾向にあると言われています。新入社員にエンゲージメントが高いまま働いてほしいと願う人事様にとって、この課題は非常に難しく感じられるのではないでしょうか。
今回は、 エンゲージメント高く働き、成果を出せる新入社員を育成するための「フォローアップ施策」にスポットを当てて、研修設計のポイントをご紹介します。
(※本内容は、2024年1月18日実施セミナーの内容をまとめたものです)
キャリア初期の落とし穴と大事なポイントとは?
憧れの会社の一員となった新入社員は、もちろん入社直後は高いモチベーションを保っています。それでは、入社後から時が経つにつれて、どのようにモチベーションが変化していくのでしょうか。
入社後のモチベーションの変化には、以下の5パターンがあります。
- 関係性がよく、成長実感も感じられているタイプ
- 前向きに振り返り、2年目につなげるタイプ
- 可もなく不可もなくタイプ
- 尻すぼみ・停滞タイプ
- ディスエンゲージ/メンタルダウンタイプ
入社時は皆モチベーションが高いにもかかわらず、なぜあるタイミングで少しずつ下がってしまうのでしょうか?
結論としては「自分で決めた!」という感覚、いわゆる「自己決定感」を持てているかどうかが新入社員の姿勢を大きく変えてしまっています。新入社員の自己決定感を、知らずのうちに失わせてしまっていないでしょうか。実は受け入れのタイミングから、そのような機会は多く見られます。
例えば、新入社員が入社後最初に会社と関わる機会である研修期間では、「新人研修に参加する目的・ゴールがあいまいである」こと等が挙げられます。会社が決めたゴールは理解しているけれど、新入社員自身にとってのこの研修の目的は?を考える機会がないと、気づかぬうちに受け身的な受講姿勢に変わってしまいます。
また、配属後の指示型または放任型のOJT・職場のかかわりは、新入社員の自己決定感をどんどん奪ってしまいます。目的もわからず言われたことだけを進めたり、フィードバックや承認を得られず目の前のことで精いっぱいになってしまったりする中で、新入社員自身が受け身的になってしまっている自分に気づかないまま、入社半年を迎えていることも少なくありません。
新入社員のエンゲージメントを高める仕掛け
ここからは、先述した「自己決定なくして自分自身のエンゲージメントは高まらない」というキーメッセージのもと、新入社員のエンゲージメントを高める仕掛けについて考えていきます。
弊社では、エンゲージメントが高まる仕組みを「エンゲージメントサイクル」と称し、3つのステップを踏んでエンゲージメントを上げることができると考えております。
- ポジティブ感情
- 自分で決めた行動
- 成長・貢献実感や感謝・称賛
まず、組織に対するポジティブ感情を高めるためには、組織のビジョン・期待と自分の想いとの重なりを見つけることが必要です。組織の視点ばかり考えると、やらされ感が強くなってしまいますが、その一方で自分の想いだけが先行しすぎてしまうと、組織の期待に応えられず評価もされなくなってしまいます。それぞれの視点を大事にした上で、共通している部分を見つけることが組織に対する好意的な感情につながります。
さらに、対話を通してその重なりを広げたり、新たな重なりを自己決定することが、エンゲージメントサイクルを回すポイントです。例えば、同期間で「好き」と感じるものを共有し質問し合うことを通して、自分だけでは見えていなかった重なりが見えてきます。一方で、感情の変化が著しい新入社員にとっては、重なりを見つけたあとにさらに磨き続けていくことや、そのプロセスを見つめることも重要な自己決定感につながります。
このように、2つの円の重なりを活かして自己決定を促進し、主体的かつエンゲージメント高く働ける新入社員を育成してみてはいかがでしょうか。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
セミナーアンケート(一部抜粋)
・新入社員であっても「自己決定感」が重要であることを再認識させて頂きました。
・エンゲージメントが下がる理由、維持向上させるための考え方が学べ有意義でした
・新入社員研修および一年目フォローアップ研修に向けて、とても参考になる内容でした。
・自己決定感の話について深く共感した。
・2023年度新入社員の傾向や特徴が具体的で非常に興味深かった。
登壇者の声
人材育成にスポットが当たる昨今、社会全体の変化や世代特性による育成の難しさは高まっています。ですが、「エンゲージメントの低下」は社会変化や特性に寄らず、人間の特性上、発生することもあるということに着目し本セミナーを実施いたしました。
今回ご紹介した「自己決定感の重要性」は全ての世代に共通して言えることでもありますが、柔軟な対応力と伸びしろを持っている新入社員のうちにこそ鍛えるべき力だと感じます。自分で考え進む胆力をもった次世代が組織を創っていく、そのお手伝いに私自身も引き続き邁進して参ります。
まとめ
株式会社NEWONEでは「すべての人が活躍するための、エンゲージメントを」をブランドプロミスとして研修やコンサルティングサービスを通じて様々な企業様とご一緒しております。
新人研修、新人フォローアップ研修のご支援も可能です。
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