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「1on1の必要性はわかっている」管理職が「1on1をやりたいと思う」管理職に変わるには

「1on1の必要性はわかっている」管理職が「1on1をやりたいと思う」管理職に変わるには

<a href=髙嶋 耕太郎" width="104" height="104">

地方広告代理店、地方公益社団法人での勤務を経て、バックオフィス支援を行う会社に入社。社内コミュニケーション活性施策の営業、新卒合同説明会の制作、総務常駐チームのリーダーを務める。2022年に株式会社NEWONEに入社後は、研修をメインとした人材育成・組織開発のHRパートナー、研修ファシリテーターとして従事。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、約30名の管理職の方向けに、1on1研修を実施させていただきました。

昨今、「支援型マネジメント」「エンゲージメント向上」「キャリア自律」等の文脈から、1on1に当たり前のように取り組む企業様が増えてきました。
しかし、実際に制度をしっかり運用できているかというと、「管理職に1on1をやってとは言っているけど、その実施状況や内容レベルまで見ているわけではないので、人によって差があり、本当に効果的な1on1ができているのかわからない」といった声が聞かれます。

人事担当者も忙しい中で、すべての管理職の1on1を管理することはできないため、有効な解決手段は2つ挙げられます。

ひとつは、ログを記入してもらい、そこにいつでも人事がアクセスできるようにすることです。最近は様々な支援ツールがありますので、自社にフィットするものを探してみても良いと思います。
ただしこの方法だけを運用すると、ともすると管理職側に「人事に管理されている」感覚を持たれてしまうことや、本当に良い1on1ができているのかまではわからないという懸念もあります。
そこで必要になるもうひとつの手段は、管理職自身に1on1を実施する動機づけを行い、高いレベルで実施できるようトレーニングすることです。

そこで今回の研修では、後者に狙いを絞り、1on1の動機づけからロールプレイングまでを行いました。
元々育成に対してまっすぐに向き合う企業様なので、受講者の皆さんも研修冒頭から
・1on1の必要性はなんとなく理解しているが、やり方がわからない
・既に我流でやっているが、本当に良い1on1なのかはわからない
という状態でした。

そこで研修の前半では、「良い1on1ができると管理職の自分自身を助ける」ことに気づいていただきました。
1on1とはメンバーのエンゲージメントを高めるためのツールであり、部下のエンゲージメントが高まることで自発的な動きが増え、結果的に管理職が楽になるという内容を伝えさせていただきました。
そうすると受講者からは、
・これまでは「会社から言われ、自身も必要だと思うからやる」という認識だったが、「自分にとって必要だからやりたい」
といった声が聞かれました。

後半のロールプレイングも、表情豊かに親身な様子で取り組んでおり、立ち会っていただいた人事様も「管理職の皆さんがこんなに楽しそうに研修に取り組むなんて」と驚かれていました。

この後に控える職場実践期間とフォロー研修も含めての支援になりますが、良いスタートを切れたことに安堵した研修となりました。

管理職の方々は、様々な人事施策の必要性は理解しながらも、多忙な中で向き合う余裕がなかったり、我流で実施することに不安を抱えたりしています。
「自分にとって意味がある」ことを深く理解してもらい、受け手側に回る経験をすることで、管理職ご自身の内発的動機を触発することを目指していきたいと思います。