投稿日:

形だけで終わらせない。本質的なキャリア支援研修とは?

形だけで終わらせない。本質的なキャリア支援研修とは?

<a href=長畑 和子" width="104" height="104">

著者

長畑 和子

著者

長畑 和子

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、キャリア自律をテーマとした新商品開発や社内の新入社員育成の推進メンバーとして組織風土づくりに取り組んでいる。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、管理職の皆様を対象としたキャリア支援研修を総勢60名の方々にオンライン形式にて1日間で実施させていただきました。「キャリア自律」というキーワードはここ数年で、一気に脚光を浴びるようになりましたが、その自律には上司のかかわりも欠かせないものです。

良くあるキャリア研修の落とし穴として「キャリアを考えることが大事!」と研修で実感し、受講者の皆様が熱量高く職場に戻ると、「そんなことは良いから目の前の仕事で成果を出してくれ」と上司に一刀両断され、効果もむなしく終わる…という人事様のお悩みの声を耳にします。

「一般的に重要である」という正論だけお伝えしても理解はできるけど共感はできない、という状況が起きてしまうものです。そこで、いかに「とはいえ…」と気持ちに対して、考えを整理し、想いを乗せて行動に移していく仕掛けを盛り込めるか、が日々忙しいマネージャーの皆さんに自分事として気づきをお持ち帰りいただけるキーポイントであると考えています。

本研修でも、型を理解して終わるのではなく、なぜキャリアを考えることが「今」大事なのか。なぜ「上司である自分たちが」部下のキャリア支援をする意味があるのかという意味・価値の部分と具体的な方法をお伝えするバランスを大事に設計いたしました。

研修序盤は、キャリア支援の必要性は理解できたものの、
「正直忙しい中で部下のキャリアまで考えてられない」
「そもそも部下の意向を聞いても答えられない場合どうすれば?」という不安や疑問の声が多く挙がっていました。

ですが、実はキャリア支援において「部下の意向が全くない、ということはなく引き出し方を押さえれば、徐々に生まれてくる」「やりたいことだけにフォーカスするのではなく、本人の意向と今の仕事・環境を紐づける」等、不安に対する対処法をステップに分けて実践・対話型のワークを通して、ご理解頂けたことで

「正解はないからこそ、一緒に悩んで考えていけばいい」
「部下のキャリアに向き合うことが、自分自身のキャリアを考えることにもつながるんだ」

という、率直な気づきを、ご自身の言葉で語るという変化が生まれていました。

本研修で型だけではない、想いの部分もしっかり見つめ直すことで「やらされ」ではなく「これなら実際に行動できそう、頑張りたい」という、能動的な一歩を踏み出すきっかけとなっていたのではないかと思います。