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自分の“キャリアへの期待度”を高めるためのフォローアップ研修

自分の“キャリアへの期待度”を高めるためのフォローアップ研修

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、23年度新入社員を対象としたフォローアップ研修を実施させていただきました。
昨今、人材流動化の影響で定着率低下を防止することを狙いとして、若手のフォローアップにキャリアをテーマとして扱う企業が増えています。

一方で、「キャリアを扱ったフォローアップ」とは一体何をするべきなのか、正解はまだ確立されていない現状があります。
そんな中、今回の研修では導入研修以来の約6か月ぶりに新入社員の皆さんに会い、最も感じたことは想像以上に「現状に満足している」ということでした。

もちろん、満足できているのは良いことですが、満足にも
「①現状に心から満足している」
「②期待が低いから満足している(ように見える)」

の2種類が存在していると思います。

研修冒頭で➁の方が多いなと感じたのは
「“まぁ”周りの人も優しいし、良い感じ」や「“まぁ”1年目だし、こんな感じかな」というような心から現状に満足しているというよりは“まぁ”満足しているというような声が多く出ていました。

この状態は1年目での早期離職等にはつながりづらいと思うので、良しとすることもできますが、一方で、中堅層になった際の「物足りない感」等につながり、定着しないという結果を生む可能性があります。

そこで私は、1年目のうちに目指しておくべきキャリアの状態とは、
「今のキャリアに満足している状態」よりも「未来のキャリアに期待できている状態」なのではないかと感じました。

今時点で少し苦労していたり、意向とは異なる部分があったりして多少の不満があったとしても、未来に期待できていると、そこに向けて自ら何ができるかという思考を進めることができます。

実際に、今回のフォローアップ研修の中でも自身の未来のキャリアへの期待度を高めるために以下のようなテーマを扱いました。

・ジョブクラフティング(仕事を工夫することで期待度を高める)
・ソーシャルスタイル(自分と異なるタイプの関係者と上手く協働するための工夫)
・初心を思い出し、キャリア意向を整理する(導入研修時に書いた自分宛ての手紙を読む)

冒頭は“まぁ”の意識が強かった方々も、研修を通して、

・もっと自分の意志を先輩に伝えていこうと思った
・今楽しいかだけではなく、10年後の自分が楽しく過ごすために今何をするべきなのかを考えるべきだと気づいた
・同期でキャリアに関する対話を定期的にしていこう

というような自らキャリアを築いていくための前向きな発言が多く出ていました。

「不満=悪いもの」であり、「不満が出ていない状態を良しとする」という捉え方ではなく、本当は不満も持っていないほど自身の未来のキャリアに期待できていない状態が最も避けるべき状態なんだということを強く実感した体験でした。