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近年、ハラスメントやコンプライアンスの危機意識が高まる中で、職場のコミュニケーションが「あたりさわりのない表面的なもの」になりがちです。
その結果、部下が本音を話せず、上司が部下の考えや不満を把握できない、または上司が本当に自分の仕事を評価しているのか分からないといった声が増えています。
こうした課題を解決し、本音で話し合える職場をつくるために、GRiPIモデルを活用することが有効です。
GRiPIモデルとは?
GRiPIモデルは、チームの効果性を高めるためのフレームワークで、以下の4つの要素から成り立っています。
1. Goal(ゴール):共通の目標が明確であるか
2. Roles(役割):チーム内での役割が明確になっているか
3. Processes(プロセス):業務の進め方が整理されているか
4. Interactional Relationship(人間関係):チーム内の関係性や心理的安全性が確保されているか
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本音で話せる職場づくりのポイント
職場で本音の対話を促すには、まず「Interactional Relationship(人間関係)」を重視し、関係の質や心理的安全性を高めることが一般的に推奨されます。
しかし、それだけでは不十分な場合があります。
例えば、共通のゴールが曖昧だったり、役割や業務プロセスが不明確だったりすると、以下のような状況が生まれがちです。
- 「この組織は何を基準にすればよいのか分からない」
- 「結局、昔からいる社員同士の暗黙知で仕事が回っている」
- 「相談する人によって言うことが違うし、とりあえず言われた通りやっておこう」
このような状況では、本音での対話は難しくなります。
GRiPIモデルを活用した具体的アクション
本音で話し合える職場をつくるためには、GRiPIモデルの各要素を職場で話し合い、整理することが重要です。
1.Goal(ゴール)を明確にする
– チームとしての共通目標を設定し、それをメンバー全員で共有する
2.Roles(役割)を明確にする
– 各メンバーの役割や期待される成果を明確化する
3.Processes(プロセス)を整理する
– 業務の流れや意思決定プロセスを明確にし、誰が何をどのように進めるのかを整理する
4.Interactional Relationship(人間関係)を築く
– お互いのことを深く知る対話の場を設け、信頼関係を構築する
「本音で話せる職場をつくる」というと、まずは「お互いを深く知ろう」という対話が重要だと考えがちです。
しかし、実際には目標・役割・プロセスを明確にすることが、本音を引き出しやすい環境づくりにつながることもあります。
ぜひ、GRiPIモデルを参考に、チームで話し合いながら、自分たちの職場環境を整えてみてはいかがでしょうか。