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若手マネージャーの年上部下との葛藤と乗り越え方とは?

若手マネージャーの年上部下との葛藤と乗り越え方とは?

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著者

三浦 琳斗

著者

三浦 琳斗

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。社内では組織開発の一環としてのイベントの企画・運営を行う。人事として、採用にも取り組んでいる。

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「新卒3,4年目でマネージャー?」
「年上の部下に指示を出さなきゃいけないの!?」
「プレイヤー業務も忙しいのに、マネジメントまで任されるなんて無理なのでは…?」

そんな状況に放り込まれ、戸惑っている若手マネージャーの方がは多いのではないでしょうか。

入社3,4年目となり、マネージャーとしての役割を担う方もいらっしゃるかと思います。
仕事にもある程度慣れてきた状況で、マネジメントまで求められる状況で、プレッシャーを感じるのは当然です。

本記事では、「新卒3,4年目でマネジメントを任されたプレイングマネージャーが抱える葛藤」と、その「具体的な解決策」を紹介します。同じような状況にいる方、これからマネージャーを目指す方、ぜひ参考にしてみてください。

まず、 新卒3,4年目マネージャーの葛藤にはどのようなものがあるでしょうか。

①年上の部下に指示を出しにくい…「敬語?タメ口?距離感迷子」

新卒3,4年目程度でリーダーになると、「年上の部下にどう接すればいいのか?」という問題に直面します。

具体的にはこんな葛藤があるのではないでしょうか。

  • 指示を出すと、「生意気だと思われるのでは…?」と不安になる
  • 逆に遠慮しすぎて、マネージャーとしての存在感が薄くなる
  • 上から目線の言い方にならないように気を遣いすぎて、疲れる

年上の部下を前にすると、「本当に自分がリーダーとして指示を出していいのか?」と自信をなくしてしまいがちです。

特に、業務経験が豊富な部下の場合、「自分より知識がある人に何を伝えればいいのか?」と悩むこともありますよね。実際、年上の部下は指示されることよりも尊重されることを重視する傾向があります。

だからこそ、上から目線ではなく一緒に良い方法を考える姿勢を持つのがポイントです。

例えば、

「この進め方で問題ないか、アドバイスいただけますか?」というように、協力を仰ぎ意見を求める形にすると、年上の部下も関わりやすくなり、マネジメントしやすくなります。

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②プレイヤー業務とマネジメントの両立が難しい

プレイングマネージャーは、「自分の業務」と「チームの管理」の両方をこなす必要があります。

具体的にはこんな葛藤があるのではないでしょうか。

  • 自分の仕事だけでも大変なのに、部下のフォローまで手が回らない
  • 「結局、自分がやったほうが早い」と抱え込んでしまう
  •  上司からは「マネジメントしろ」、部下からは「現場の仕事もしろ」と板挟み

「リーダーとしてチームを引っ張るべきなのに、自分の仕事で手一杯…」

「マネジメントに集中したいけど、プレイヤー業務も成果を出さなければならない…」

こんなジレンマを抱えている人は多いはずです。このような葛藤を乗り越えるために、あえてメンバー側の私の目線からお伝えするならば、「任せる勇気」を持つことだと考えます。プレイヤー業務とマネジメントを両立するには、全部自分でやる思考から脱却することが大切です。

例えば、

「ここは〇〇さんにお願いしたいのですが、お力を貸していただけますか?」等と役割を明確にすることで「仕事を任せる」ことも、マネジメントの大事なスキルの一つです。

「マネージャーとは、全てをこなす人ではなく、チームで成果を出す人」という意識を持ちましょう。

③「マネージャーなのに正解がわからない…」という焦り

新卒3,4年目でマネージャーになると、そもそもマネジメントの正解がわからないという不安に襲われます。

こんな葛藤があるのではないでしょうか。

  •  「自分の判断は正しいのか?」と不安になる
  •  先輩マネージャーと比較して、「自分はまだまだ未熟だ」と落ち込む
  •  部下から質問されても、自信を持って答えられない

「リーダーだから、部下を引っ張らないと!」と思うほど、焦りは大きくなります。しかし、実はリーダーに求められるのは、全ての答えを知っていることではなく、「一緒に考える力」であると思います。

「一緒に考えさせてください」と素直に学ぶ姿勢を見せる、というようなかかわり方ができるのではないでしょうか。マネージャーになったばかりの時期は、完璧でなくて当然です。だからこそ、「自分も学びながら成長する」という姿勢を大切にしましょう。

しかし、大切なのは 「一人で抱え込まないこと」です。これを意識すると、少しずつマネージャーとしての自信がついてきます。焦らず、一歩ずつ経験を積んでいきましょう!