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視野が狭くなる若手に起こりがちなメンタルダウン ~認知を変える育成とは~

視野が狭くなる若手に起こりがちなメンタルダウン ~認知を変える育成とは~

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著者

三浦 琳斗

著者

三浦 琳斗

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。社内では組織開発の一環としてのイベントの企画・運営を行う。人事として、採用にも取り組んでいる。

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仕事をしていると、「思うようにいかない」「評価されていない気がする」「自分の成長が見えない」など、悩みが尽きないですよね。特に若手のうちは、目の前のことに精一杯になり、視野が狭くなりがちです。そこからメンタルダウンにつながるケースも少なくありません。

しかし、実は「認知の変化」がこの状況を打破する鍵になります。僕自身も、若手として同じような悩みを抱え、事業部長との面談をきっかけに考え方が変わり始めました。その経験をもとに、どのようにして認知を変えていくのかをお話しします。

そもそも若手の視野が狭くなりがちな理由

若手のうちは、どうしても「自分の視点」だけで物事を捉えてしまいます。

例えば以下のような状況になりがちです。

  • 目の前の業務に必死になりすぎる → 周囲の動きが見えなくなる
  • 成果をすぐに求めすぎる → 長期的な成長を実感しにくい
  • 比較対象が自分だけ → 客観的な評価軸を持てない

私自身も、常に「もっと成果を出さなきゃ」「周りと比べて劣っている」と焦ることが多く、ネガティブになりがちでした。

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認知を変える3ステップ

① 受容:今の自分を肯定する

まずは、「今の自分」を受け入れることが大切です。
できていない部分ばかりを見るのではなく、「今できていること」や「学んでいる最中であること」を認めることが、心を軽くします。

例えば、事業部長との面談で言われたのは、
「今の経験は、すべて次につながる。『今できていない』を『今これがちょっとできたかも』に変えよう。」という言葉でした。

この言葉を聞いて、「今の自分も価値があるな」と少しずつ受け入れられるようになりました。

② 観察:自分以外のものさしで考える

「自分がどう思うか」だけでなく、「他の人ならどうするか?」を考えることが視野を広げます。

  • 尊敬する上司なら、この状況でどう動くだろう?
  • 目標にしている人なら、どんな価値観を持っているだろう?
  • 会社の視点で見たら、この仕事はどう評価されるのか?

僕の場合、「自分の考えだけで判断しない」ことを意識し、成功している人の思考パターンを真似るようにしました。これが、後々の成長につながったと感じています。

③ 再定義:自分の認知を変える

受容と観察を繰り返していくと、次第に「自分の中のものさし」が変わります。
例えば、以前は「自分の成果」こそが価値だと思っていたのですが、「周りの役に立てたか」を価値と捉えるという考え方に変わったことで、焦ることが減りました。

ただし、この認知の変化には 意識的な積み重ね が必要です。

  • 繰り返し上司や先輩の言葉を思い出す
  • 自分以外のものさしを日常的に使う
  • 何度も試行錯誤する

こうした「意識的な積み重ね」が、認知の変化を生み出します。

まとめ

結局、視野が狭くなるときに必要なのは、

受容(今の自分を肯定する)
観察(他の人ならどうするかを考える)
再定義(自分のものさしを変える)

ということです。

僕自身、このプロセスを経て少しずつ視野を広げ、気持ちが楽になりました。だからこそ、同じように悩んでいる人には、まず「今の自分を受け入れつつ、他者の視点を取り入れる」ことを試してほしいと思います。

また、育成する立場の方も参考になる部分もあるかと思いますのでぜひ試してみて頂きたいです。